広尾に移って、新しくなった山種美術館。うーん、九段下の時のほうが、外観はよかったかな(^^;;;
とはいえ、内部は広くなって、カフェなどもできたとのことです。(今回は人が多くてカフェは利用しませんでした。)
さすが、速水御舟展。かなりの混雑でした。やっぱり。この美術館の目玉ですから。
この速水御舟の
「炎舞」に恋をして幾年月。その幻想と狂気と、理性と様式美。 芥川の「地獄変」のような絵です。
最初の感想は…「思った以上に大きさがある。」でした。
ぼうっとグローが輝く蛾たち。 強く輝く炎。 写実と幻想とが入り交じる世界を日本画の伝統的な手法を使いつつ描いています。
ただ残念ながらガラスにまわりの風景が映りこみます。せっかくの2つとない名品なんだからガラスのケースではなく、全体への覆いにして、映りこみを少しでも少なくしてほしいところです。
とはいえ、しばしぼうっとして、絵に魂を吸い込まれました。華麗にして過酷な絵です。
「炎舞」のほかにも、御舟がいかに西洋絵画に影響を受けたかがわかる他の日本画がおいてあって、興味深かったです。特に馬などの動物の絵には独特の漫画的な愛嬌がある。御舟もいろいろな面があるのだなぁ。
日本画の世界も奧が深くて楽しいです。もともとそんなに日本画に興味がなかったのですが御舟の絵はその蒙を啓いてくれた感があります。
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