場所は新国立美術館。相変わらずの並状の建物。
ウィーン美術史美術館と、プダペスト国立西洋美術館所蔵品からハプスブルグ家ゆかりの名品を核としての展覧会だそうです。
そういや、美術史美術館に言った時に、ベラスケスの肖像画が欠けていたのはどうも日本に向かっていたからのよう。なるほどなるほど。
ハプスブルグの双頭の鷲の紋章も厳粛に、ここが「The ハプスブルグ」の入口です。もちろん、この後は、撮影禁止。美術展のブログはホント書きにくい。
入って、最初に並んでいるのは、ハプスブルグの歴代の王や王妃たちの肖像画群。
エリザベート妃星の髪飾りをつけた有名なシシィ(エリザベート妃)の肖像画もあります。ある意味、この美しすぎる肖像画にしばられたが故に、奇矯な行動と孤独の一生を送った薄倖の美姫の姿。実は、本物を見るのははじめてです。印刷されたものなら、イヤになるほど見せつけられますが。
マリアテレジア11歳女帝マリア・テレジアは、よくある福々しい後年の姿ではなく、11歳の少女の頃の肖像画。上品な美少女ぶりではありますが後にあらわす聡明さが目によくあらわれている気がします。
後、クラナッハは美術史美術館にある
「ユーディット」と同工異曲の「サロメ」。どちらも、美女と残酷にリアルに描かれた生首。この対比の異様さが、一度見ると忘れられぬ印象を残します。
ベラスケスは、ポスターにもなっていた白衣の王女マルガリータ・テレサと、皇太子フェリペ来ていました。もう少し美術史美術館にはあったような気がしたのですが。残念ながら2枚だけでした。
幼女のあどけなさ、可愛さ、そしてその後の皮肉な運命(夭逝)..ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」って、マルガリータ王女にインスパイアされたものだったみたいですね。ネットで調べて、はじめて知りました。
ってことで、肖像画ばかりの紹介になりましたが…。
まるで美術史美術館のような色合いの壁にされていたりと、なかなかに凝った展覧会でした。
ところでショップでは、デーメルのチョコレートケーキまで売ってました。オーストリア商人、おそるべし。
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