ワインも程よく回り、エンターテインメントのほうも、固いものから段々に柔らかい方向へとシフトしていき、宴たけなわという感じ。
テーブルに用意されたウォッカに目がいってしまい。「あれ、ウォッカでしょ?」といったらなみなみとつがれてしまいました。
をいをい。さすがにこれに手を付けるのは危険すぎます。
ちょっとだけなめてみましたけど。それでも胸がカーッと焼け付くような感じが残ります。
快感といえば、快感。
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私のお隣の席は、ロシア出身のフランス人でした。ここでも、食事の写真を撮っていたら不思議そうな顔をされました。
で、ロシアの旅行ははじめてなので、なんでも記録しておきたいのだ、と適当に答えると、ここの食事もエンターテインメントもロシアンスタイルからはずれている、とのこと。彼としては、もっとトラディッショナルなロシアを知って欲しい様子でした。
彼に言わせれば、ウォッカはキンキンに冷やして飲まないとダメなんだそう。凍らないくらいの温度。(ま、普通の冷蔵庫ではウォッカは凍りませんが。)
残念ながらこの会場にあったウォッカは室温。こんなのはダメダメと首を横に振ります。そして、ウォッカには必ずつまみと水が必要だとか。ま、そうじゃないと、大変なことになりそうです。
メインのお料理は魚かお肉かの二種類。そのどちらかに当たるかは運んできた人の裁量ひとつ。というラッシャンスタイル。
こういうところもヨーロッパやアメリカと違いますね。
ヨーロッパなら両方でそうだし。アメリカなら、ベジタリアンのためのチョイスまで含めて、選べそう。
うちはラッキーなことに、私が魚料理、配偶者が肉料理とわかれたので、途中から皿を交換して、両方を楽しむことができました。
魚料理のほうは鱒かな?クリームソースで仕上げた繊細な味です。見た目よりずっとあっさりとして、味も薄め。私には丁度良かったけど、先に肉料理を食べてしまった配偶者には、ものたりなかったみたい。
肉料理は羊のローストです。お肉の大きさにはびっくりしますが、完食しちゃうのは簡単なくらい美味しいです。
ラムの骨付きローストは、ひどいのに当たると臭みがあって食べにくいですが、ここのは上質。パーティの席上なので、ナイフとフォークで切り分けますが、ホントは骨を持って食べたい感じ(笑)
宴は七時はじまりですが、メインの頃にはもう10時過ぎています。
夏のモスクワは緯度の関係から日が沈むのが非常に遅く、10時過ぎてようやく美しい夕焼けを見せます。
都市の地平に沈む日というのも、我々には珍しい。
夕空に見とれているのは外国人ばかり。
主催者側のエンターテインメントは歌謡曲に移り、ロシア人は踊る人、歌う人。賑やかなロシア風宴会へ。なんとなく、既視感を感じるのは、日本の田舎の宴会みたいだからかな。
これもヨーロッパともアメリカとも違う部分ですね。
デザートはバラの花に包まれたアイスクリーム。これはかなり上品で。
宴会のボリューム一杯のデザートに辟易としている身には、丁度いいくらいの分量です。お味もすっきり系で、口の中がさっぱりとします。
最後のコーヒーはさすがにイタリア風のエスプレッソ。
ロシアでは、場合によってはレストランでもインスタントコーヒーがでたりしますが、さすがにね。
宴が終わったのは、12時過ぎ。でもまだ薄明るい。
美しくライトアップした宮殿を後にします。
そして来た道を、公園の出口までまた歩いて戻ります。
この時間になると、昼間の暑さは夢のよう。涼しいをとおりこして寒くなっています。
帰りの送迎バスでは、ほとんど記憶がありません。
おやすみなさい。(-_-)zzz
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