田窪恭治氏による陶板への壁画に飾られたモダンなカフェ。古い神社仏閣の中には異色ですが、半地下にあり、森に囲まれてひっそりと息づいているので、思いの外浮いていません。
田窪恭治氏については、林檎の壁画の礼拝堂で有名な方です。
1階にはセルフ方式のカフェ。階下にはレストランです。折角のいい雰囲気なので、セルフはちょっと勿体ないかな。お値段的には、セルフにしては高めです。
最初からここでお昼ご飯をとなっていれば別かもしれません。
外壁と同様、内部にも田窪恭治作の椿の陶板絵がダイナミックに壁面を彩っています。
実は、表書院にも椿書院という場所があって、田窪氏の絵によって壁面が飾られている部屋があります。そちらのほうは、日本家屋にはちょいと激しすぎる表現なので、個人的には好みではありません。桟にまで絵がかかっちゃっているのが、気になるし。
一方、カフェのほうの椿の絵は、無機質な感じのカフェに、インパクトのある激しさを秘めた装飾はよく似合っている気がします。
で、そのモダンでシンプルな雰囲気をさらに高めるのが大きな広い窓から見える木々の緑です。
気分だけでも森林の中でコーヒー飲んでいるような気分になれます。
カフェはオープンキッチン。
資生堂の経営なので、このカフェ限定の椿のオードトワレなんてものまで売ってました。
林檎のプティング、アイスクリーム添えをいただきました。割と珍しいパンプティングです。林檎の酸味でアイスクリームもさっぱりと。
階段のぼりで疲れた身体に甘さが沁みます。
いっしょにいただいたコーヒーは、濃いめのヨーロピアンスタイル。さすがに資生堂パーラーの面目かな。薫り高く美味しいコーヒーです。
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