宇和島は小藩ながら幕末に大きな活躍しました。蘭学者、高野長英を匿ったり、大村益次郎を招聘して蒸気船の建造や砲台の設置を行ったり、と。大河ドラマにもなった司馬遼太郎の小説「花神」の舞台のひとつでもあります。
とっても残念なことに、行った時は丁度資料館の整理の途中とのことで、きちっとしたかたちでの展示はほとんどありませんでした。こちらの資料館は、無料でしたが、せっかくの歴史の舞台。有料にして、展示を充実したほうがいいと思います。勿体ない。
幕末ブームって定期的にくるもんだしねw
この資料館自体も明治期にたてられた警察署を改装したもの。まあ、これだけでも明治の洋館好きには、充分に嬉しいです。
ホント、コレってすごくいい観光資源な気がします。
前には、先の大戦時の旧軍の飛行機の機関部だとか、最後の小型焼き玉エンジンだとかが展示してありました。
宇和島の港は軍港でもあったんだろうなぁ。
そして、すぐ側には、大村益次郎の尽力した篠崎砲台の復元がありました。迫り来る西洋列強の影に、小藩が必死で技術の導入を試みた努力の跡です。
そして、この姿勢が倒幕、維新へと繋がったのでしょう。「花神」の読者には、この砲台には特別の感慨があります。
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