酒とバラの日々 福岡を中心とした食べ歩き情報と、ワインやおつまみのレシピブログです。 国内、海外の旅行記もやってます。 Twitter：http://twitter.com/ariahisaeda

この日の宿は「かんぽの宿坂出」。
前も書きましたが、崇徳院ゆかりの場所はかなり広範囲に散らばっています。全部廻りきれないにしろ、西行も歩いたという白峰寺にだけは行きたいと思っていました。しかし、坂出駅から白峰寺への公的な交通機関はまったくないのです。
あきらめかけていたところ、この「かんぽの宿坂出」は白峰寺まで徒歩で行ける距離。しかも、坂出駅から日に送迎用のシャトルバスを出してくれるのです。
しかも、公的機関がバックなんで割とリーズナブルなお値段。
平日限定のビジネスプランなどというのがあって、おひとり様にやさしい料金プラン。
これしかない！



おもったよりずっと立派な施設だった「かんぽの宿坂出」です。温泉にも入れるし。洋室ありというのも個人的にポイントが高いです。（ツインの立派なお部屋でした。）
梅雨時の平日で利用しているのはお年寄りばかりという状況でしたが、それだけでは少々もったいないくらいの施設。全部屋から海と瀬戸大橋を見ることができる絶景の宿です。

[5回]

なにしろ、白峰の山の上にあるので、シャトルバスを逃すと大変。タクシー以外代替手段がありません。
サイトには　坂出駅までタクシーで3000円以上と書いてありましたが、かなり距離があるのでもっとかかりそうです。



宿にあった地図。場所の関係がよくわかります。坂出と高松の中間くらいだなあ。
車やレンタカーでの旅行ならもっと便利だと思います。



さて、せっかくの絶景ですが、とにかく雨、雨、雨。たたられました。
地上がまったく見えません。夜も夜景がきれいなのですが、雨でろくな写真がとれませんでした。



温泉にゆっくり浸かって、雨でちょっと冷えた身体を暖めた後は、さっそくの夕ご飯です。
まあ、とってもリーズナブルなお値段のビジネスプランですから、食事には期待しちゃいけない。
でも、近頃夕食軽めをモットーとしている私としては、十分すぎる質と量でありました。



瀬戸内海を前にした街の坂出ですから、なかなかのお刺身がついてきます。
個人的には、刺身はあまりたくさん食べたくないので、これくらいの量は充分かも。



品良く炊かれた野菜の煮物。薄味が好みです。



イカの塩辛はもちろん風呂上がりのビールのおともです。　温泉の湯上がりとあって、生中の小をお願いしたんですが、結局一杯では足りず、恥ずかしながらおかわりするハメに。最初っから見栄をはらずにｗ大をたのんどきゃよかったんですよね。



天ぷらもちゃんと揚げたて。
量こそ少なめですが、ちゃんとコースに沿っているわけです。



〆はうどんすき。さすがうどん県、昼も夜もうどんです。
あっさりとはしていますが、うどんにコシがあって、出汁が美味しい。
このうどんでかなりお腹いっぱいになってしまい、ご飯はパスしました。
どう考えても、うどん県ではご飯を食べると炭水化物過多になるよね。



コーヒーゼリーのデザートまでついてきて満足満足。

気がつけばレストランの窓から見る景色も夜景になっていました。
とてもきれいですが、残念ながらガラスへの写り込みが激しくて撮れず。



一夜開けると、雨は小やみ。雲に覆われていた下界を垣間見ることができるようになりました。
遠くに瀬戸大橋が見えます。



雨により空気中の埃が落とされて、つかの間の視界良好。（すぐに曇って見えなくなりましたが…）
海をえんえんと横切っていく白い橋は、ある美しさを持っています。
日本の土木技術の粋を集めて、戦後復興の帰結として行き着いたモニュメント。
海を渡る白い巨龍のように見えます。



朝食はビュッフェスタイルで、できたての手作り豆腐とか、郷土料理の数々とか楽しめるものでしたが。
やはりというか、これはもう宿命というべきか、目の前で茹でてくれるうどんが名物です。
ここ、うどん県に来たからには付き合いましょう。

とても愛想のよいスタッフの方に、うどんを下さいとお願いすると、ご飯やおかゆもつけてくれようとします。
いやいや、うどんだけで結構。いくらなんでも。
ではうどん二タマにしますね。タマがちっちゃいからと笑顔で言われて、断れない私。



ネギと生姜をのせて、おだしをかけたぶっかけです。
うむ。美味しいけど、一タマで充分だったなぁ、と、思いつつも全部完食しました。
まあ、その日は白峰寺や崇徳院陵を踏破予定だから、運動するし。食える時に食っとかないとね（言い訳）