大津祭は、湖国三大祭りのひとつ。京都祇園祭の風情を継承した祭だとのこと。 曳山はすべて江戸時代に制作された伝統あるものだそうです。
祭の街、博多から来ていますから、祭と聞くとなんとなく血潮が騒ぎますw博多の山笠も祇園に関連しているしね。
入口には、曳山の原寸模型が飾られています。模型といってもちゃんとカラクリも再現してあります。また車軸は二百年前に動いたホンモノだとか。
優雅で華やか。そして歴史の重さを感じます。
山笠じゃないんだから、見返りとは言わないんでしょうが、背面は龍の織物です。西陣織りなんだろうなぁ。
この曳山は「西王母山」。注目すべきは、からくりです。祭のにぎやかな音楽とともに動きます。
こちらは二階からからくりが動いている途中の図。桃が割れて桃太郎(?)の人形が、舞っています。楽しい〜。(多分、桃太郎じゃなくて、西王母も
でも、祭の夜には、こんなに近くに寄って見ることはできないかもしれないなぁ。
からくりの部屋の横には、祭の様子を上映している大スクリーンなどがあり、いつでも「祭」を体験できる施設となっています。山笠もこういうの作っちゃうべきかも。
二階展示室には、13体の曳山それぞれの写真と詳細な説明が、パネル展示されていました。
それぞれに「能」や「古典」、「故事」に因んだ雅な名前がついています。「
西行桜」なんて風流ですね。でも、別名「狸山」。
もともと大津の祭は鍛冶屋町の治兵衛さんが狸の面を被って踊ったところから始まったのだそうで、それを引き継いだのが、この「西行桜狸山」だそうです。
それが、西行と老桜の精とのやりとりというだけの典雅な能とどうやって結びついたのか…。
曳山のスケッチや模型などもあって、無料なのが申し訳ないほど、見所がありました。
なかなか大津の祭なんて行くことはできないので、こういう施設があるのは非常にいいです。
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