ストックホルム初日。配偶者の仕事関係の知人のスウェーデン人、マルガリータさんと会って昼食をいっしょにということになりました。
福岡に滞在していたインド人のヒテッシュくんもいっしょ。
ストックホルムは生憎の雨。道行くひとたちは長い冬物のコートを着ています。寒っ。気温はあらかじめ調べていて寒いのはわかっていたけれど、暑い梅雨の福岡からは想像もつかないような寒さ。
で、連れていってもらったのがこの
グランドホテル(当日はとても写真がとれるような状況ではなかったので、晴れてから撮り直したものです。)
その日はおー豪華なホテル〜という感想だったのですが…。実はこのホテル、ノーベル賞受賞者が必ず宿泊するという由緒あるホテルなのでした。
[1回]
つまりストックホルム市では一番といってもいいほどの、超高級店ってことですね。って日本に帰ってきてからネットで調べて知ったんですが(^^;;
無知とはこわいものです。でもあらかじめ知っていたら、さすがに緊張したかもしれないなぁ。貧乏性だから。
正統ヨーロピアンスタイルの豪華ホテルです。うん、泊まれないなりに確かに一度は中に入ってみたい。
なんでもノーベル文学賞受賞者はノーベル・スイートと呼ばれるノーベルの肖像画の掛かった部屋に泊まるのが慣例だそうです。
内装も超豪華。(この写真は、マルガリータさんが帰りがけにマルガリータさんが席を外したところで、こっそりと撮りました。)
撮影しそこねましたが、レストランの入口は、ちょっと書斎風のつくりで。優雅で重々しい付近でした。
シャンデリアなんかも綺羅綺羅しく。上客ばかりといった様子です。
一方、レストランのほうは明るい感じ。大きな窓が海側に面していて、遠く旧市街のガムラスタンの尖塔が美しい街並みを見ることができます。
ここのレストランはバイキング料理(スモーガスボード)が有名。スウェーデン料理が数々並ぶ取り放題ですが…。うーむ、朝も食べ過ぎてるんで、できるだけ軽くお願いしますと、言ってしまいました。
あー後から考えたら勿体ない限りだったかも〜
4人で前菜をシェアにして少しづつ盛って貰いました。別途、パンは持ってきてくれたものを好きなだけ取ることができます。
酢漬けニシン(シル/sill)の盛り合わせといったところ。
マリネしたもの、クリームチーズと和えたもの、サワークリームが添えられたもの、発酵させたものの4種類をそれぞれに味比べ。
それぞれに脂の乗ったニシンが美味しいですが、特に気に入ったのが発酵させたもの。かの有名なシュールストレミングってヤツですね。世界一の臭気と言われますが、ここで食べたものはまったく臭みがありませんでした。缶詰じゃないからかな?
前菜を頂きながら、チェコビールで乾杯(スコール)
スウェーデン語でスコールって乾杯の意です。
ニシンの酢漬けシルに欠かせないのがポテト。や、旨いんですわ。ポテトの写真まで撮るのか、と笑われましたが。これもシェアしました。
アラカルトからメインを選べといわれたのですが、私はスモークサーモンを。考えたらこれって前菜だよな。実はメニューの中で一番軽そうなものを選んだのです。
ちょっと、さきほどのシルとかぶってしまいました。
とはいえ、このスモークサーモン大変に上品な味。美しいサーモンピンクで、傷ひとつないおおぶりな一枚もの。
で、鮭ならワインは白ね。シャブリね、と薦められるままに、シャブリをお願いしました。
エッジの効いたシャブリ。きんと冷えたその味は、サーモンとものすごくよくあいます。スモークサーモンってシャブリに一番合うかもしれないな。
サーモンのほうにも山盛りの茹でたポテトがでてきました。魚にはかならず茹でポテトってのがこちらの流儀のよう。
配偶者はバーガーという名にハンバーガーかもと思って頼んだものは、予想とは違って肉団子の揚げたようなものでした。
クランベリーソースをかけていただきます。
意外とあっさりとしていて食べやすく、美味しかったそうです。彼は、ブルゴーニュの赤飲んでました。そっちも味見したい〜。
途中で皿を交換できればよかったんですが、まあ、場所が場所だけにそれも憚られて。やっぱ日本人には一皿が多すぎる。
お昼からえらくしっかりとした昼食となってしまいました。
で、食後にお手洗いに行くと…すごいものが…。
ト、トイレに、「クリムト」を置くな〜!
豪奢で優雅なお手洗いです。思わず写真撮っちゃいました。
金地の質感から考えて、本物っぽいです。すくなくとも、簡単なレプリカじゃない。
はー、もったいねえことするもんだyo。美術館にあっても不思議はないシロモンでしょう。
グランドホテル、確かにgrandの名に相応しいです。
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