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酒とバラの日々 福岡を中心とした食べ歩き情報と、ワインやおつまみのレシピブログです。 国内、海外の旅行記もやってます。 Twitter:http://twitter.com/ariahisaeda

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東国最古の社 常陸国一ノ宮鹿島神宮

東京近郊で是非行きたいと思っていたのが、鹿島神宮です。



常陸国一ノ宮鹿島神宮。茨城県鹿島市にある歴史あるお社。香取神宮・息栖神社と共に「東国三社」とされてきたそうです。

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この日は美しい秋晴れ。コンディションは最高です。高速バスが、鹿島神宮の側まで行くことができます。バスが満員で、おお、鹿島神宮でお祭りでもあるのかと思ったのですが、皆さん背広姿のビジネスマンばかり。どうもなにか企業で会議かなにかあるみたい。みんな神宮に着く前に降りちゃいました。

辿り着いた神宮前のバス亭付近は、かなり寂れていました。もしかしたら東北大震災の影響なのかもしれませんね。



平日のお宮は、人影まばらで。静かな荘厳な雰囲気。遠くからもこんもりとした鎮守の森が特徴的。
茨城県内では随一の常緑照葉樹林であるとして県の天然記念物に指定されているそうです。



いいお天気で、大きなご神木に囲まれて、空気がいいです。さすが神域というか。



まずは拝殿にお参りします。

拝殿の対面に神宝館もあって、これが圧巻でした。いろいろと美しいものはたくさんありましたがなかでも、直刀・黒漆平文大刀拵(ちょくとう・くろうるしひょうもんたちごしらえ) (附 刀唐櫃)(工芸品) - 通称「韴霊剣」はさすがの国宝です。
写真ではあまり伝わりませんが、271センチというとんでもない大きさの神剣です。もちろん、普通の人間がふるえる大きさではなく、神様の刀剣です。ちょっとどうやって打ったのかわかりません。
奈良時代の鍛造ということで、当時のすさまじい技術がうかがわれます。
石神神宮にあるものの写しとのことですが、こんな刀が二本もあるとは。ちょっといろいろとびっくりしました。

この神宝館には、悪路王の首像・首桶なんぞもあって、鹿島が東国との戦線基地の役割をしていたんだなあなどと思わせました。



さらに奧院に向かって、大木の森に囲まれた路が続きます。お天気がいいのになおも日が遮られて暗い。でも、気持ちがいい。適度な湿度と爽やかさ。ああ、神社っていいなあ、と思えます。



森の中には、祭神鹿島神(かしまのかみ)タケミカヅチの像が。地震抑えの神として、要石に住まう日本に地震を引き起こす大鯰を押さえ込んでいます。
まあ、このような地震よけの神様が祀られているというのも、この地方が昔から地震が多かったという証左なのかもしれません。



さて鹿島の森には昔から七不思議があるとされています。

Wikipediaによれば、以下の7つ。

* 要石
* 御手洗池の水深
* 末無川 - 境外の高天原で湧出した水の行方が辿れなくなるという。
* 境内三笠山の藤の花 - 藤の多く咲く年は豊作、少ない年は凶作という(現存していない)
* 鹿島灘の海鳴 - (特に奥宮付近において)波の音が北の方に聞こえる時は晴れ、南に響く時は雨が降るという。
* 根上りの松 - 神宮の松は幾度伐っても芽が出て枯れないという。
* 松の箸 - 神宮の松で作った箸からは脂が出ないという



神木の森をずっとすすむと奥宮にでます。
タケミカヅチは軍神であられますので、戦国大名たちに厚く信仰されていました。
奧宮は徳川家康により関ヶ原戦勝時の御礼として奉納されたものだそうです。



白木造りの社殿は、すっきりとした意匠で、軍神の名に相応しい。



さて、こちらが七不思議のひとつ要石。地震を起こす大鯰の頭を押さえつけていると言われる石です。
かつて徳川光圀がこの石の根を確かめようと七日七晩掘らせたが、結局根に辿り着くことができず、事故が頻発したので取りやめたという伝説があるそうです。



近づいてみると、突起だけが見えます。なるほどなあ。これは確かに掘ってみたくなる。
お賽銭がばらまかれていますが、願いが叶うという情報も。



こちらも七不思議のひとつ御手洗池。
参拝前に身を清めたとされる湧水の池です。何故か大人でも子供でも池に入ると、水面が胸の高さまでしかこないと言われるそうです。



覆いかぶさるように樹木が生えて、それを鳥居がささえています。不思議な澄明さを持つ池です。
今でも厳寒の中、神職はここで禊ぎをされるとか。



御手洗池の横には、鉄鉱石を利用したと思われる石碑がありました。長い年月で、赤さびが浮いているのが、渋いです。漢文で書かれた内容はよくわかりませんが、鹿島神傳直心影流の碑のようです



さて、御手洗池の側のお茶屋さんで一休み。元祖みたらし団子が名物です。この御手洗団子おっきいんだ。友人のはんぶんこしてもお腹がいっぱいになるくらいでした。



鹿島神宮からの帰り道、参道でみつけた鹿島立ちのパネル。あさたれくんに入って貰いました。

鹿島立ちとは、、防人(さきもり)や武士が旅立つ際に道中の無事を鹿島神宮に祈願したところからともいうことだそうです。でもこのパネル、あきらかにNHKのドラマ塚原朴伝ですよね。神宮の内部でも、ロケが行われたようで、各所にロケ地を示す看板が置いてありました。
NHKドラマおそるべし。参拝客増えたかしら。



再び高速バスに乗って東京へと戻りました。
途中、鹿島宇宙技術センターのパラボラアンテナがよく見えました。おお、かっこいいー。
雷神タケミカヅチと、宇宙探査。関係なさそで、関係あるかもw

しかし、金曜日の夕方なので、東京への戻り道はしっかり渋滞にはまってしまいました。
高速バスではなくJRで帰ったほうがよかったみたいです。

次は香取神宮・息栖神社にも行きたいものです。
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