モスクワは世界一物価が高い都市と有名ですが、それはモスクワの一部の顔に過ぎません。
外国人に向ける顔は確かになにもかも高い。ロシアで一般的でないもの外国からの輸入品も高い。
ホテルの価格は滅茶苦茶だし、英語でサーブするウェイターのいるレストランも半端な値段ではないと聞きます。
どこでも、レギュラーコーヒーでも飲もうと思えば、100ルーブル(500円)以上はとられます。
しかし、年々あがりつつあるとはいえ、地下鉄の値段は一回どこまで行っても20ルーブル(100円)程度、バスも同様。
そして、食料品にいたっては、日本よりもかなりお値段が安く、しかも質がいいです。これは、なかなかうらやましい限り。
路上のおばちゃんに、勇気を出して英語で話しかけながら、サクランボを指さし、後は100ルーブル札を出します。
(ロシアのひとたちは、英語を喋るのは不得意ですが、一応分かってはくれる場合もあります。)
おばちゃんは適当に計って、私に秤を見せてくれますが、どの程度が相場なのかちっともわからないので、クビをたてにふるしかありません。
とりあえずビニール袋に一杯です。
でも、これって日本で買ったら、めちゃめちゃ高いぞ。
それから、ロシア語でこれもいらないか?あれもいらないか?と尋ねてきます。
安くしとくわよ。なんで買わないの?……と言っている雰囲気。
いや、これだけでいいです。ありがとう。旅先で食べるには十分な量。
ベリー類も新鮮そうで、ジャムにしたらおいしいだろうなぁ。
おばちゃんにデジカメを構えて、写真を撮っていい?と尋ねると、はにかんだ笑顔で応じてくれました。
アメリカ人?と聞かれるので、覚えたわずかな単語から「イポーニィ(日本人)です。」と。ああ、もっとロシア語勉強してくるんだったなぁ。
買ったさくらんぼは本当によい匂いがして、とても甘いです。わずかな酸味と苦みが、とても美味しくて。うーん、こんなにたくさんのさくらんぼを気兼ねなく食べられるのは嬉しい。
二日続けておばちゃんから買ってしまいました。
熟れすぎくらいに熟れた真っ赤なソルダムはスーパーで手に入れましたが、こちらも本当に甘かったです。
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