ロンドンの二日目です。
オックスフォードには夕方までに到着すればいいので、この日の午前中はロンドン観光にあてました。
大英博物館は帰路にと予定していたので、英国美術を集めた
テート・ブリテンへ
伝統的な英国美術を集めたテート・ブリテン。近代部門はテート・モダンという別の場所に分離されているそうです。
ま、ここに来たかったのは、
北九州美術館で見たミレイのオフィーリアを再見したかったからなのですが。
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地下鉄で最寄りの駅まで行ってもよかったのですが、ロンドンがはじめてのTさんがいっしょだったので、まずはビッグベンでしょーと、ウェストミンスター駅まで。
ここは大観覧車のロンドンアイと、国会議事堂があります。ロンドンにきたーって気分にさせてくれる一番の観光地。
ビッグベンの愛称ばかりが有名ですが、国会議事堂(Parliament)ですからね。表示はそうとしか出てないのでご用心。
で、国会議事堂の美しい姿を眺めながらテムズ川の川岸を歩きます。
少々遠回りになりますが、木が茂っていて街中を歩くよりかなり快適。
で、テート・ブリテンに到着しました。緑の中にギリシャ神殿風の建物。大英博物館と基本コンセプトはいっしょ。
なんかイギリスらしい律儀さですよね。大英博物館と同様、ここも決まった入場料はなく
実は入口を入り間違えて、ミレイなどの目玉作品を見ることなく午前中を過ごしてしまいました。内部は工事中の場所も多くて入り組んでるので、大変。それでも
ターナーの風景画の大作などを堪能しました。
丁度頃合いもよくお昼時。美術館内のカフェで食事をということになりました。着席式のレストランはちょっと気軽に食べられるお値段ではなかったので、カフェテリアのほうへ向かいました。
配偶者は本日のスープ。トマトと豆のスープのようです。ロンドンは暑い夏の福岡から比較するとかなり涼しいので暖かいものが美味しいようです。
私はチーズのサンドイッチにしました。バケットにチーズと野菜が入ったもので、シンプルだけど美味しい。
イギリスにいる間はなるだけシンプルなものを食べるように心がけたほうがよさそうです。
配偶者も私もこれだけではちょっと物足りないので、スコーンと紅茶のセットを二人ではんぶんこしました。
ちゃんとクローテッドクリームもついていて、セットで4ポンド(720円)は、他のものがすべてお高いので、お得感があります。
スコーンはハンドメイドと書いてあるだけ、なかなかのお味。かりっとした外側と、ほくほくの内部の食感の違いがよいです。他の場所でも何回かスコーンを食べましたが、ここのスコーンが一番美味しかった。
それとこちらの紅茶はティーバックではなくちゃんとリーフで淹れてありました。
イギリスは紅茶の国ですが、イギリス的合理主義の国でもあるので、ほとんどのお店がティーバックでしか紅茶がでてきません。
ま、そのティーバックも結構美味しいので、構わないといえば構わないけれど。
だからこの紅茶にはちょっと感激してしまいました。さすがテート・ブリテン。
うむ。結構満足でした。
で、午後から見忘れた箇所がありそうなので回ろうとしたら…
我々はメインとなるイギリス19世紀絵画をまったく見てなかったのでした。
で、ようやく無事、ミレイの「オフィーリア」にも再会を果たしました。この一枚のためだけに、来たといっても過言ではありません。
オフィーリア水に沈まんとする美しい乙女は、このインターネット上の画像と違ってもっと鮮やかな緑の中に包まれています。
色とりどりの花々の中、まるで殉教のように、そして官能のような表情を浮かべ…。ひとり死にゆくオフィーリア。シェークスピアの書いた悲劇を画面に余すことなく描ききっています。
モデルを氷水のバスタブに漬けて描いたという曰く付きの名画です。
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