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酒とバラの日々 福岡を中心とした食べ歩き情報と、ワインやおつまみのレシピブログです。 国内、海外の旅行記もやってます。 Twitter:http://twitter.com/ariahisaeda

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六道の辻 六道珍皇寺

京都編に戻ります。
鞍馬・貴船から戻って関西三日目。この日は夕方からお友達のどんたれさんとお会いする予定ですが、午前中にちょっと時間があります。
そこで、京都にでて「有頂天家族」などででてきた六道珍皇寺を見にいくことにしました。
それにしても、この時の私は元気ですよね。鞍馬・貴船踏破で結構疲れていたというのに。



小野篁が冥界に通ったと伝わる井戸で知られる六道珍皇寺。(「有頂天家族」では次男が閉じこもったという井戸ですね。)

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今では祇園のお茶屋さんが並ぶ華やかな場所を通っていきますが、
このあたり平安時代には鳥部野(鳥辺野)という火葬もしくは鳥葬が行われていた場所。「六道の辻」と呼ばれていたそうです。

このこの世とあの世が生活の中に密接に根付いているというのが古い都というものでしょう。洋の東西を問わず、どの国でも古い都市はそういった性格を持っているのかもしれません。



お茶屋さんの前でも狸発見。どうも狸と縁がありますね。



お寺の壁にはちゃんと有頂天家族のアニメ版ポスターが飾ってありました。放映していた頃にはアニメファンが聖地巡礼に訪れていたのかもしれません。



こちらは閻魔堂(篁堂)。閻魔様と小野篁の像が飾ってあります。格子の間から覗くだけ。
わりとリアルで迫力のある像でありました。

小野篁というのは文武両道に秀でながら、かなりの変人であったと伝えられます。遣唐使を蹴ったり、朝廷を風刺する漢詩を作って、流罪になったり。それでも最終的には参議に列せられたのだから優秀な政治家であったのでしょう。

で、生きながら地獄へと行き来して、閻魔大王に仕えて、裁判を手伝っていたという不思議な伝説が残ったのですね。



迎え鐘で知られる鐘楼。



さて今回の目標であった小野篁が地獄に通った井戸を拝見しましょう。残念ながら夏の特別拝観の時だけしか井戸の側によることはできません。
ここも格子の中から見るのみ。でも写真撮影はOKのようです。



最大望遠で撮った井戸付近。横には稲荷社が見えます。
紅葉はまだまだといったところでしょう。
閑かな雰囲気です。



壁に額装された写真が飾ってありました。



縁台には何故か京名物幽霊子育飴が放置されていました。
死んだ母親が幽霊になって赤子のために買い求めて、小さな命を繋いだという伝説の飴。この近くにたしかお店があるとはいえ。
うーん、やっぱりここは六道の辻。この世とあの世との端境の場所のようです。
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