フロリダから戻ってきましたので、お休みしていた熊野古道の旅行記を再開します。
田辺市街からバスで熊野古道中辺路に向かいました。
田辺は海辺の街ですが、海から20分ほど走るともう山に入ります。いにしえの人々は、この山の中の道、中辺路を通って熊野本宮へと、祈りの道を歩いたのです。
その中辺路の中途の高原にある小さなホテル、「霧の郷 たかはら」に宿泊しました。
丘の上ののどかな場所の平屋建て。素敵なホテルです。
[10回]
折しも、南紀は春の訪れ。道端にはいろんな花が咲き乱れております。
綺麗な景色が広がるテラス。素敵なんですけど、私が行った当時は外でお食事するにはちょっと肌寒い。お天気は良かったんですけど。残念。
内装もナチュラルな雰囲気。
周辺から隔絶した場所なので3食付きのプランにしておきました。これは本当に正解。
夕飯は和食中心とのことでしたので、お昼はサンドイッチにしました。
夜がご馳走なのでお昼は軽く、などと思っていたのですが。自家製パン(ハード系)のサンドイッチは結構なボリューム。
このパンが小麦の香りが濃くてねぇ。かみごたえのあるパンに、これまた美味しいハムが挟んであって、理想的はサンドイッチでありました。
コーヒーには何故かブラックサンダーがついていました。
お代わりもOK。
満足、満足ってことで、チェックインできるまで、お腹ごなしも兼ねて散歩に行かねば。
ホテルの周辺は熊野古道の真ん中なので、散歩道には事欠きません。
お天気も上々。花咲く南紀はよい香りに包まれて、カメラ片手に歩くのが楽しくて。
ただ勾配はかなりきつくて、ちょっと歩くとすぐに息がきれるほどです。
熊野古道の霧の里休憩所。こういった場所があちらこちらにあるようで、古道を歩く人たちの休憩や水分補給などに使用されているようです。
山の中を歩く施設が、景観や雰囲気を壊さぬ程度に整っているのが、熊野古道の魅力です。
(本当に、これで古道踏破ってできるといいんだけど。)
しかし、この霧の里休憩所から見る棚田の景色は素晴らしかったです。高原を囲むようにどこまでも続く山々を一望できます。
天気が良くてよかったなー。
近くには水車小屋があって、とてものどかな里山の光景。
澄んだ空気がとても美味しい。
こちらがパノラマ写真。普通の写真では写らないスケール感が伝えられるでしょうか。
クリックして大版でご覧ください。
花もいっぱい咲いています。
高原は熊野参詣が盛んであった頃は、宿場町であったようです。もとは宿屋であった家が散見されます。
道端の水仙。花が大きい。
お散歩から戻り、チェックインしたお部屋がこちら。
アンティークな一人用ソファのある和洋室ツインです。
そして高原の素晴らしい景色を部屋の中からも楽しむことができます。
小さなテラスがあって夏場ならここでのんびりできそう。
お風呂をいただいた後は、素敵なソファで外をぼーっと眺めていました。
ついに熊野古道まで来ちゃったんだな、と感慨しきり。
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