鞍馬山といえばやはり義経公(牛若丸)伝説。武芸というより戦略の達人であった彼が幼少を過ごし、天狗によって武道を習った場所。いや、まあ、ホントかどうかは別にして。
天狗様にお目もじするためには、やはり奥山に紅葉ふみわけ徒歩でいかねば。
しかし、奥の院、魔王殿までの道は険しいです。
[1回]
もっとも牛若丸が通った道は、けものみちのような場所かな。こんなに整備された石段などなかったでしょう。
外観を撮り忘れていますが、これは霊宝館の中からの眺め。
三階建ての自然・文化財展示館ですが、特に三階の仏像奉安室は圧巻でありました。
いろいろな時代の作の毘沙門天像がそろっており、それぞれに国宝・重文の名に恥じぬ素晴らしい像でした。
また時代による変化が見られて大変興味深かったです。
霊宝館のよこには、冬柏亭という与謝野晶子の庵もありました。
夏はいいけど、冬を過ごすのはちょっと寒そうです。
さらに登って行くと義経公の背比べ石など、牛若丸由来の事物がいろいろとあります。
魔王杉もしくは大杉権現とよばれる護法魔王尊ゆかりのご霊木。
ここの道の登りがかなりきつくてこちらの心臓バクバクの状態。近くまでは寄れず、遠景からの撮影になりました。でもちょっと逆光が神秘的な雰囲気に
ここからちょっと道は下り。心臓のほうは大丈夫に。(いや、運動不足で、循環器系が弱ってますな。)
そして僧正が谷不動堂まできました。名のとおり不動様が祀ってあるのでしょう。
謡曲の鞍馬天狗が牛若丸と出会ったと言われる所です。
お堂のほうは美しく新しい感じがしますので、建て替えられているのでしょう。
不動堂の正面には朱い小さな祠が。眷属社とあります。眷属とは神の使者を意味します。さて、その神はどの御柱なのか。謎めいています。
眷属社の前におかれた小さな神像。
風雨にもまれもうお顔がきえかけてはいますが可愛らしく優しげな像です。
義経公を祀った義経堂。
奥州衣川で亡くなった後に。幼少を過ごした鞍馬の地に戻り、を護法魔王尊の脇侍「遮那王尊」として仕えているということだそうです。義経公はホントにいろんな伝説に彩られていますね。
さらに下って、魔王尊を祀ってある奥の院魔王殿です。
なんでも、650万年前に金星から降り立ったという説があるという魔王尊。スピリチュアル系の方々の聖地になってるとか。
私は霊感もなんにもないので、金星は400℃以上の灼熱の世界なので、地球に降り立ったらさぞ寒かろう、と思ってしまいますです。
さて魔王殿まで行ってしまうと、戻るためには下った道を再び上らねばなりません。これこそ自然の摂理。うーん、また心臓バクバクはイヤだし。貴船まで400メートルという表示もあります。下りの400なら大したことないよね、と甘くみて、そのまんま貴船まで行くことにしました。
しかし、直線距離の400メートルということで高低差を考えていなかったのは甘かったです。
しかも、木々の根でものすごく歩きにくい場所があったり。
さすがに天狗の住処。体力いるわー。
道を歩けば、木々が生い茂り、大変気持ちいいことは気持ちいいのですが…
階段上になっている場所もあります。ちゃんと手すりもあってそれにしっかりつかまっております。
下り坂や下り階段って、足にはインパクトが大きいのね。膝がガクガクしてきました。
貴船川のせせらぎが聞こえてきた時は心底ホッとしました。
ホント「阿呆の血のしからしむるところ」で。自分ながら苦笑してしまいました。
こちらが貴船側の入口です。ここまで鞍馬寺の敷地なんでしょうね。
PR