京都市役所前からバスに乗って下鴨神社まで行きました。後から考えれば糺の森の停留所で降りて、糺の森から神社に入るのが正式だったみたいですが。
世界遺産、下鴨神社。正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)です。
葵祭りで有名な、京都の要の神社です。
[6回]
さすがに平安京に信仰をあつめた神社なので、社は雅で華やかです。
ご祭神は玉依姫命 (たまよりひめのみこと) - 賀茂別雷命(上賀茂神社の祭神)の母神様
賀茂建角身命 (かもたけつぬみのみこと) - 玉依姫命の父神様
の二柱です。
賀茂一族の祖先神のようです。
折しも黄金色に色づいた銀杏が、御手洗池にかかった太鼓橋とともに絵になる風景を見せてくれます。
池にわき出る水の泡をかたどったのが御手洗団子らしいです。
こちらは御手洗池から見た大門。
うーん、逆光なのがホント残念なフォトジェニックな景色。
さてまずはお参りということで、中門を通って本殿に向かいました。
この中門も優雅な装飾ですよね。
はりきって本殿にご祭神に詣りにいったのですが、残念ながら下鴨神社も式年遷宮中。宗像神社もそうだったし、いろんな神社がお伊勢さんと同様式年遷宮を行っているようです。
そこで仮殿にお参りいたしました。
本殿の両脇には7つのお社に干支を護る神様が摂社として祀られています。
なので、自分の干支のところでは入念にお参りしました。
さてこの日は丁度秋の特別拝観として普段は公開されていない大飯殿を見ることができました。有料だけど、ここはやっぱり見て帰らねば。
有料区間に足を踏み入れるとまずは三井神社のお社があります。
こちらのご祭神は
東殿:伊賀古夜日賣命(いかこやひめのみこと)
中殿:賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)
西殿:玉依媛賣命(たまよりひめのみこと)
本殿のご祭神と同じ賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)
伊賀古夜日賣命(いかこやひめのみこと)は賀茂建角身命の夫人
そしてこちらの玉依媛は第三女の磯依姫とのことです。
非常に複雑でわかりにくい。(玉依媛っていろんなところで見かけますが、一種の巫女の役目をなさった方のようで、主神のお守り役として一緒に祀られることが多いようです。)
背後の展示には孝明天皇賀茂両社行幸之図が飾ってありました。行幸図の板絵自体はガラスケースの反射が強くて、写真は無理でした。残念。
今と違って天皇の行幸が非常に珍しかった時代なので、こういった板絵なども残されたのでしょう。
歩を進めると葵の庭(カリンの庭)に行き当たります。葵祭に使うアオイが自生することで葵の庭とよばれています。同時に神様に献上する御薬酒用の薬草も栽培されており、「カリンの庭」とも呼ばれているのだそうです。
丁度季節なのでしょう。カリンの実とザクロが置いてありました。干してあったのかな?
その一角には、若水神事を初めとする御水の祭事を行う「水ごしらへ場」水の神がご降臨になる磐座とのことです。
鴨川の側にあるためでしょうか、下鴨神社は「水」に関する伝承が多いようです。治水の神様だったのかもしれません。
奧には葵祭に使用する車が飾ってありました。お祭りの時にはこの車は藤の花で飾られます。
最後に神様にお供えする食事をつくる大飯殿も見学しました。
近江八幡市から献上された稲穂なども飾ってあります。神に供える特別なお米なんでしょうね。
こちらは葵祭のときの神饌の再現模型。伊勢エビや鮑もあって、神様はグルメですねえ。
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