丹頂鶴自然公園を後にして、バスはいよいよ釧路湿原へ向かいます。雨ももそろそろ止んできたし。
釧路湿原は北海道釧路平野に位置する日本最大の湿原です。手のひらを拡げたような格好で、面積は18,290haにのぼります。
開拓時代には作物が実らず、不毛の大地と呼ばれた釧路湿原ですが、現在はラムサール条約による保護対象であり、重要な観光資源となっています。
なんでも田中角栄氏はこの釧路湿原をつぶして、大コンビナートを建設しようとしたのですが、地元からの反対で、釧路湿原は無事保全されたようです。先見の明とはこのこと。
[8回]
最初の目的地は釧路湿原第一展望台です。
展望台といっても非常に立派な建物が立っています。湿原に群生する「ヤチボウズ」をモチーフとした建築だそう。
時間があれば自然遊歩道を使って、湿原を散策することができますが、定期観光バスでは無理。
建物は3階建て、内部には湿原に関する資料がいっぱい展示してあります。
建物の展望室から見る湿原。雨のせいでほとんど見えません。肉眼だともう少し見えるのですが、写真はダメダメですね。
こんなものかなぁと少し残念な気分で展望台を後にしました。まあ、天候のせいだから仕方ない。
お次はコッタロ展望台。ここに着いた頃にはすっかり晴れていました。釧路湿原の天気はとても変わりやすいそうです。
コッタロ展望台と言っていますが、釧路展望台と違って展望台の建物ありません。
この建物はお手洗いです。この真ん中の通路通って、丘の上まで階段で登ります。
急な階段を200段以上。しかも一直線。かなりしんどいです。
普段の運動不足がたたって、心臓バクバク。いやー寺の石段並み。今回は定期観光バスなので、無理はしない旅と侮っていたのに。
しかししんどい思いの後にはご褒美が。
目の前に広がるの美しい釧路湿原の全容。
汗かきながら登った甲斐があったというものです。
天気も朝方の雨が嘘のよう。いや、雨のおかげで空気が洗われて、澄んでいます。
屈曲して流れる釧路川の支流なのか。緑と水の織りなす眺めに心洗われる思いです。ああ、来て良かった。
緑なす丘も瑞々しい。
登る時にかいた汗もひいていきます。
降りる途中のベンチで、あさたれくんの記念撮影。こんな気分のいいベンチはなかなかないぞ。
それにしても、バスに戻ったらガイドさんににこやかに「クマがでなくてよかったですねえ」と言われてびびりました。え、クマが出るようなところなの?定観バスで毎回降車する場所なのに?
広大な湿原は普通サイズではフレームに収まらない。そこでiPhoneのパノラマ機能を使って撮影してみました。(他の写真もそうですが、この写真もクリックで拡大します。是非拡大してご覧ください。)
この時初めて使ったのですが、このパノラマ機能はなかなか便利。愛用するようになりました
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