10月の連休(10月13日14日)、まだ紅葉のシーズンにはちと早いのですが、ということで、英彦山に行ってきました。11月になると配偶者は出張だらけなので、ここをはずすとこの秋は一緒にはどこにも行けません。
私の目的は英彦山神宮。修験の山として有名な英彦山に行ってみたかったのです。現在はスロープカーがあって、簡単に奉幣殿までは参拝できます。またその途中には花園もあって季節の花が楽しめます。
[7回]
車で行ったので、まずは宿泊するホテルにチェックインした後に、最寄りのスロープカー駅、花駅に向かいました。
この近くに花園があります。
久しぶり外に出たとくたれちゃんのご機嫌を反映して、とても良い天気です。しかし、肝心の花はちっとも咲いていません。
この花園で有名なのはシャクナゲですが、これは春から初夏の花です。高山植物の夏が季節かな。ちゃんと調べてくればよかったです。
気を取り直して、奉幣殿のある神駅までスロープカーに乗りました。
空の青、山の緑。雲1つない空を映して、なんだかデジカメ画像が全体にブルーです。
時間より早めに来たので、1番前に陣取って、スロープカーからの足元も見られました。いやいやなかなかの絶景であります。
スロープカーは二本あります。この絶景を見ながら10分くらいでゆっくりと登っていきます。
楽しい。楽しい。
そして、奉幣殿のある神駅に到着しました。ここからお社までエレベーターもあって完全バリアフリーです。実際に車いすで参拝している人もみました。石段の多い寺社仏閣で完全バリアフリーというのも珍しいです。
今回、私たちはさすがにエレベーターを使うのは遠慮しました(^_^)少しは歩かないとね。でも年を取ってもここなら参拝できそうですね。
奉幣殿に着いてみると、ものすごい人混みです。何事でしょ。
我々は知らなかったのですが、この日は「火生三昧火渡り神事」が行われていたのでした。花駅の駐車場が一杯だったはずだ
なんだかすごい日に来ちゃったわ。
火の前で神事が行われます。ずっと般若心経と祝詞が交互に奏上されています。神仏習合やなぁ。
煙が盛大に出ていますが、周りに積んだ木材が大きすぎるのか、なかなか炎が上がるまでいきません。
やがて中央の組み木を崩し、きれいにならした後その灰の上を渡ります。
行者さん達が渡った後、今度は一般のお客さんが渡ります。でもこれって、三千円のお守りが必要だそう。
全体的にかなりお金をかけた行事だから、ということでしょう。ま、われわれはのんびりと見ているだけですが。
神宮の主神は天忍穂耳命(アマノオシホミノミコト)。天照大神の子、日子から日子山とあったものが「彦山」となり、さらに「英」の字が加えられ現在のような「英彦山」に至ったようです。
奉幣殿の鈴を鳴らして、参拝。ここの真ん中の鈴はでっかいけど鳴らせないようです。
その後、もちまきなど行事は続いていましたが、我々は人ごみを離れて登山口のほうに向かいました。
さすがに英彦山山頂の上宮を目指すのは時間的体力的に無理なので、一番下の外宮までということにしました。
体力さえあれば、行ってみたい場所がたくさんあるのにな。
下宮に行く途中、たくさんの石碑が放置されていました。長い年月に風雨にさらされて、石碑の表面に何が書いてあったかもわからなくなっています。
英彦山とサルタヒコとは関係が強いので、ひょっとしたら古い庚申塚なのかもしれません。
そういった石碑に混じって、ひっそりと立つ可愛らしい神像がありました。みずらに結った童子のような神様の似姿です。どうもそうな狼?を2匹連れています。
この山の神とされる天忍穂耳命(アマノオシホミノミコト)のお姿なのか。それとも、また別の御柱なのか。
風雪に耐えた美しさ。この神像の写真が撮れただけで、英彦山に来た甲斐があったというものです。
さてこちらが下宮です。豪華な奉幣殿に比較すると簡素なお社ですが、長い年月を経た荘厳さに満ち満ちています。
英彦山の濃い緑に包まれて、奉幣殿の喧騒をよそに静かです。
こちらでもしっかりとお参りをしました。
奉幣殿を望みつつ、たれたちも記念撮影です。
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