てん花
夜総合点★★★★☆ 4.0
あえて、下関ではなく対岸の門司港で「ふぐ」。というのも、コスパ重視で、いいお店を知っているからです。
お店の名前は「てん花」。門司港レトロ地区の目抜き通りからはちょいと離れて、商店街近くの入り組んだ場所にある割烹です。
[4回]
数年前にこのお店をオフ会用にみつけて、その質と量の充実に感激しました。配偶者ともいっしょに行ったこともあります。
でも、今回、ちょっと久しぶり。
割烹の粋な個室で、さあ、ふぐをいただくぞー!
ここの壁紙はちょっと特徴的。流れる「いろはにほへと」。最初に行った時には、丁度映画「マトリックス」が流行っていた頃だったので、和風マトリックスとみんなで名付けました。
うん、壁紙変わってないや。
準備万端整ったところで、仲居さんを待ちます。わくわくでしー。
最初に運ばれてきたのは先付。とろとろの豚の角煮。くらげの和え物。トコブシ。寄せ物。枝豆。と、目にも涼やかな、初夏の風情。
その前に地ビールを飲んでいるので、飲み物はいきなり焼酎をお願いしました。じょかに入っているものを、適当にロックを作って飲みます。
あっぶないんだよなー。焼酎のロックはだんだんマヒしてきて濃いのをグビグビ飲んでしまうので。気をつけようっと。
で、お待ちかねのふぐ刺し。薄造りのこの色つや。直径30㎝はあろうかという皿に一面。これで三人前なのだから、素晴らしい。うれしい。
一枚一枚などというケチなことはいわず、数枚以上ざざっと取って、噛みしめます。ふぐはこうでなくちゃね。
かみしめると、上品な旨みが口の中にひろがって。焼酎との合わせ技で幸せ。
ふぐ刺しがなくならないうちに運ばれてきたのが、ふぐの唐揚げ。
パリッとした表面に甘めの味付けがしてあります。
骨にまつわりつく肉までこそいで食べたくなるほど、美味しいです。
ふぐ刺し、唐揚げと続いて、結構お腹も満足したところで、ふぐちりが出てきます。刺身で残った部分を使ったちりなので、身は少なく骨が中心ですが、出汁がたまらないモンがあるんですよ。
そして、その出汁の美味しさを、一番堪能できるのが、最後の〆のふぐ雑炊。
ふわっふわの卵が、ふぐの出汁をまろやかにつつみこみます。
最後のお汁まで全部平らげ、すっかり満足しました。
久しぶりのふぐでしたが、やっぱり魚の王様ですね。って、水族館では砂風呂に蒸されているような呑気な外見でしたが…。
満腹になってしまったので、ライトアップされた門司港をみつつ散歩。
港の夜風が気持ちいいです。
そして同じくライトアップされたレトロ門司港駅から博多へと戻りました。
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