いつものにように、エレベーターと動く歩道で、九州国立博物館へ。
胎内めぐりというか、異世界の通路というか、展示会への期待を増す面白い趣向だと思います。
そしてあらわれる九州国立博物館の威容。先日も外国人の建築家の人を連れて、ここに来たのですが、全面のガラスに山谷の風景を映りこませるやり方は、日本っぽさを感じる、といってました。
庭の借景に共通するものでしょうか、
で、空間をたっぷりと使った九州国立博物館内。手前にあるミュージアムショップ「あじっぱ」も面白いものがたくさんあります。
友人の興味を惹いたのが、「針聞書」に登場する「虫」をキャラクター化したもの。
九国が
この原本を持っているのだそうです。
おそらくは至極まじめに書いた医療書なのですが…。奇抜な想像力のなせる技か奇っ怪で愛嬌のあるいきいきとした生き物を産んでしまっていて、楽しいです。
さてさて、それはともかく、古伊万里展。古伊万里がたどった歴史をわかりやすく年代順に並べてあります。
門司港で見た中国の陶磁器に古伊万里が似ているのも道理。
中国陶器が輸出禁止になったがために、仕方なく似たものを日本でつくらせたがの、伊万里の最初だったようです。西洋での爆発的人気により、それから、伊万里は独自進化をとげていき…。デルフト焼きやマイセン焼きへともその影響が受け継がれていきます。
ひとつひとつの陶器をじっくり見るのも楽しいけれど、その系譜を追うのがもっと面白いです。
それにしてもヨーロッパ風に改変されたでっかいポプリケースは圧巻w。きんきらきんの装飾の趣味はあんまりよくありませんが、コテコテヨーロッパと伊万里焼のコラボレーションはその大きさで圧倒されます。
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