カンボジア、クメールの文化は、インドの影響を大きく受けているらしく、ヒンズー教の神様や、仏像がたくさん展示されています。
優しい表情がとても特徴的。同じヒンズー教の神様でもインドより穏やかな印象を受けます。愛嬌のあるヒンズーの神々、穏やかで慈愛に満ちた仏陀。
ポスターにもなっている仏像のように、仏陀の背後、つまり日本の仏像なら光背にあたる部分に7つの頭を持つナーガ(龍神)が取り巻いている像がたくさんありました。
ヒンズーと仏教との融合が起こってる様子で、なかなか面白かったです。
仏教との融合といえば、迦楼羅こと、ガルーダも多用されるモチーフです。興福寺の阿修羅像は迦楼羅を従者のように従えているけれど、こちらではアシュラは敵役。アシュラ討伐の先鋒となったりしてます。
仏教が、いろいろな場所に伝搬し、そこで地元の神様を吸収していろんな姿になっていったと推察されます。
アンコールワットは、カンボジアのジャングルの奧にひっそりと眠っていた奥津城。この穏やかな像たちは、緑豊かな風土とともに見てみたいです。なまなかなことでは叶わぬ願いですが。
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