シカン展はペルーのプレインカの遺跡からの出土品の展示会です。約1000年前にペルーの地に栄えた文明のもの。
南米古代文明についてはそう詳しくないのですが、その独特な埋葬のやり方など、非常に興味深い内容でした。
二人の死者(甥と伯父だそう。)対面に座らせて、一方を逆さにしておき、首だけを落とし仮面を被せるというもの。おそらく、その仮面には、人であったものがシカン神になるという意味があったのではと推測されていました。
それにしても目をひくのが、数多の殉死者。女性ばかりの多くの人身御供。…我々から、推測の難しい宗教観。
黄金の仮面やトゥミとよばれる儀式用のナイフなどは確かにその黄金文化の完成度を思わせます。アーモンドアイのシカン神の造形の面白さも手伝って、目をひきました。
個人的には、何気ない造形の土器群が楽しかった。
最後はこの発掘についての3Dシアター。
正直なところ、3Dにする意味が果たしてあるのか、疑問です。それよりも肝腎の遺跡の内容のCGがかなり拙いのが気になりました。TBSがバックについているのに…。
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