外観もインテリアも、和風モダン。お蕎麦もありますが、なんとなくカフェっぽい雰囲気でした。
メニューを見ると、「戸隠古流そば」が目立っています。蕎麦は何度も食べたので、がぜん好奇心がわきます。
中世から江戸期まで食べられていた大根おろしと薬味だけの蕎麦だそうです。
お店の人から、「つゆ」はないですけど大丈夫ですか?と念押しされました。まあ、ものは試し、なんでもトライ。
で、運ばれてきたのは、こちら。
なるほど、ツユの代わりに、蕎麦ちょこに大根おろしが入っています。大根おろし自体には、味がついていません。
薬味として、柚、味噌、ショウガ、からし、梅肉、クルミ 色とりどりに少量づつ。特に柚の香りが際立ちます。
おそば、いただきます。
相当に薄味を好むほうだとは思うのですが、それでも「味」というものに慣らされている現代人なので、かなり、ものたりない…。水っぽい感じがする。少量の味噌を大事にしつつ、そばに大根を絡めます。
ただ、こうやって食べると香りや味に非常に敏感になります。
柚の香り、梅肉の酸味、そしてなんといってもクルミの香ばしさ。
そして蕎麦のふくいくたる香り。しっかりと感じることができました。
珍味です。一度は試してみてもいいかもしれない。ただ、まあ、途中でつゆが欲しくはなりますけどね(^^;;;;
昔の人はなるほど、感覚が鋭敏だったんだなぁ。
お店の人によれば、昔のオリジナルのものに比較すると、かなり濃いめに味付けしてあるそうです。うむ。いい経験でした。
できるならば、この古流蕎麦を中心に添えた古流懐石などもいただいてみたいです。
せっかくなので、岩豆腐と、擬製豆腐みなと焼きのセットにしてもらいました。
レンコンや黒豆をを寒天で寄せた岩豆腐はさっぱりとして、私の好み。
擬製豆腐は、お豆腐をクズして、山芋を加え、再びお豆腐にする凝った料理ですが、岩のりで飾ってあって、お肉みたいな食感があり、美味しいです。
うん、こっちのほうがお代わりがしたくなります。日本酒とかあると最高かな(^^;;;
縦格子の窓から、戸隠の自然が見えます。
ということで、ヘルシーかつ滋養のある食事をいただき、元気もでました。いざや、修験の山へ。
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