
韓国の焼肉は豚肉が基本。デジカルビ(ディジカルビ)と称します。もちろん牛肉のカルビもあるけれど、少々お値段がはるのだそう。
私は豚肉のほうが好きだし、基本に忠実に行きましょう。
このレストランは雑居ビルの二階。上にはマッサージのお店などがあり、配偶者はちょいとびびってました。でも日本語の表示もあるし、まあ大丈夫でしょう。例によって私の勘(ゴースト)は、「ここ、美味しそう」と囁くし。

席に座ると日本語の話せる亭主がでてきて、「済州島で一番美味しいのは黒豚です。」といい、生のデジカルビ(たれにつけていないもの)をすすめます。
各種部位が取り合わせられた盛り合わせをお願いしました。
前菜として、キムチはもちろん、蟹ケジュンも運ばれてきました。日本の焼肉屋でも時々お目にかかるケジュンですが、さすがに本場の味はかなり違います。
ケジュンにありがちな生臭さがまったくなくて、甘みと辛みとの美味しいハーモニー。

ケジュンをつまんでいるうちに豚肉が運ばれてきました。二人で本当に食べられるのか?と思うほどの量です。
脂身もいっぱい。カロリーすっごい高そう。

済州の黒豚は、広い場所で健康的に育てられるとか。美しいピンク色の身です。

熱した網の上に載せて。
日本の焼肉と違って全部お店の人がしてくれます。肉を器用にはさみでちょきちょきと適度な大きさに切っていく様子をただ見ているだけ。

かなりよーく焼きます。焼くことでいらない脂肪はどんどん落ちていきます。なるほどなぁ。
バラバラと岩塩だけで味をつけていきます。私ごのみ〜。
焼ける肉の匂いに思わず手が出そうになりますが、お店の人から「まだよ、まだまだ」とたしなめられます。火が通っただけではダメで、じっくりと焼かないとダメみみたい。
で、やっと焼けたお肉をひとくちほおばると、じんわーっと肉汁がでて…。
旨い!
しっかりとした歯応えと、旨味が口の中に拡がります。こりゃ、いい豚肉だ〜。脂身まで美味しくて、嫌味がない。
牛肉も好きだけど、豚肉はもっと好きです。

お店の人に小さく切り分けてもらったお肉は、ゴマだれで食べたり、サンチュに巻いて具といっしょに食べたりします。
豚肉自体が美味しいので、どの食べ方で食べても遜色なく美味しい。ゴマだれも、非常に深い味。

特にサンチュとこの葱(かなり辛い味付け)といっしょに巻くと、さっぱり爽やかな味になります。

他にももやしや、にんにくなど、サンチュの中に入れるものはたくさん。どれもお代わり自由です。
大量の豚肉にどうなるかと思いましたが、焼くと思いの外あっさりとしているのと、いろんな食べ方ができて味に飽きることがないため、二人で完食しました。
やはり韓国は焼肉の国ですね。
ということで、これで済州島旅行の旅行記は終わります。
近い、時差がない、食べ物が美味しい、自然が美しいと、なかなか面白い旅行でした。
済州島はソウルなどと比較すれば、ディープな韓国ではないので、初心者向けという感じかも。
本来は夏がシーズンみたいですが、魚介が新鮮で美味しいのはやはり寒くなってから。なので、食べ物目当ての旅行なら冬場のほうがいいかもしれません。
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by TREview
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