エルミタージュ美術館でへとへとに疲れた私たちは、適当にホテルの近くにある中東風のレストランに入りました。
すみません。このお店の看板も読めません。ロシア語ですらないようです。(^^;;;;
そんな状態ですが、実はこのお店は「あたり」でした。
後から調べるとここはウズベキスタン料理。
そういえば、ウズベキスタンって、旧ソビエト領でした。
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エルミタージュ美術館で、ツアーは解散。
その後、地下鉄を乗り継いで、ホテルまで帰りました。突然言われたので、手元に正確な地図もなく、なかなか大変。
本来はサンクトペテルブルグの一番の目抜き通りのネフスキー通りで食事を、といきたいところですが、生憎ホテルからネフスキー通りまでまた戻るのはかなりしんどい。
ホテルの近くでめぼしいレストランはないかと探しまわったのですが、なんだか入りにくいところばかり。
ロシアのレストランは、夜になると音楽が入って、ものすごくウルサイのです。
ガイドさんによれば、「ロシアにはロシア料理のお店は少なく、外国料理のお店ばかりです。特に日本料理店の進出がさかんです。」とのこと。確かに日本料理の看板は目立ちます。
でもサンクトペテルブルグまで来て寿司は食べたくありません。そういえば、ホテルから出るときに「ここの中東料理はなかなかです。」と言っていたような。
表の読めない文字の看板に腰がひけてる配偶者をひっぱって、この中東料理(?)のレストランに突撃ー。(この時点では、中東料理と信じていますが、本当は中央アジア料理ですね。)
配偶者「で、中東料理って何が食べれるの?」
私「うーん、知らない。」
…大丈夫でしょうか私たち。でも、いつもの通りの私の勘です。ここは勘に従うのが吉。
ただ表のメニューは一応英語表記があって、ケバブとあります。シシカバブは好物なのでなんとかなるかも。
店内もウズベキスタン風。一応、英語を喋るウェイターさんもいました。サンクトペテルブルグのほうが、観光地だけあってモスクワよりも英語は通じやすいみたいです。もちろん、比較の問題で。ほとんど通じないと考えておいたほうがいいですが。
レストランの内部は、白いナプキンがきちんと置かれ、インテリアも心地よいものでした。
ちょっと、紺色のふかふかした帽子が気になりましたが。なんでしょ、これ。
…後でわかるのですが、これはティーコージー(お茶を保温するもの)でした。
で、英語のメニューと格闘しつつ、食べられそうなものを探していると…。
なんと、ベリーダンスが始まりました(@@)!
ベリーダンスです。肌も露わにセクシーお姉さんが踊ってます。ちょっとドラクエです。(嘘)
後から考えたら、たとえチップを少々はずんでも、ここで写真を撮るべきだったのです。でも、とにかく、びっくりして。呆気にとられて、ポカーン状態。
別のお客さんが、お姉さんの衣装にチップを入れてました。なんか、映画で見るような場面です。
ものすごいところに迷い込んだじゃないかと、思ってしまいました。(^^;;;;;;;
残念ながら(?)ベリーダンスは短い時間で終わってしまいました。あー、驚いた。
イスラム圏料理とあってお酒は飲めないんじゃないかと思ったら、全然そんなことはありません。ここは酒飲みの国、ロシアですから。
ワインもビールもなんでもあり。
ロシアのビールに興味があって飲んでみました。なかなかいけます。
夏のロシアは、さすがにウォッカではなくみんなビールをぐいぐいやってます。それとビールはアメリカと違ってどこでも売っています。場合によっては水よりも安いです。
サラダは細切りのチーズと胡桃、レーズンなどを混ぜたものでした。うん、ビールのおつまみにいけます。
スープは子牛肉をよーく煮込んだもの。ほろほろしていて、美味しいです。これはウズベキスタン料理ですが、やはりロシアではスープは美味しいです。
で、お待ちかねのシシカバブ。牛肉と羊肉とひとつづつたのんでみました。
なんの変哲もない串焼き肉ですが、これが旨い!
肉と肉の間に挟まれた脂肪が、これは身体に悪いよな、と思いつつ旨い!
脂肪が肉のほうにも、染みこんでます。
も、ビールとこの串焼きがあるだけで幸せになります。
写真ではどっちが羊でどっちが牛かわかりませんが。どちらも、表面はかりっとして、お肉はジューシィ。炭火の香り。そして、とんでもなく美味しい塩だれ。なにか香辛料が使ってあるのでしょう。
焼き鳥好きの私たちにも、これだけ旨い串焼きははじめてかもしれません。正式にはシシカバブではなく、シャシリクというそうです。
他のテーブルをみると、みんなお酒といっしょお茶(チャイ)を頼んでいます。私たちも真似してお茶をとってみました。ふかふかのティーコージーをちょっと使ってみたいじゃないですか。
メニューには「ウズベキスタンの伝統的なお茶」と書いてありました。
やってきた紅茶は、中に大きなレモンが浮いてました。面白いー。
このチャイ、少し薄甘くて、すっきりしたレモン味。口の中のシャシリクの脂を流してくれます。実にしみじみと美味しい。
みんなとっているはずです。
やっぱねー、自分の勘を信じてよかった。
店の中にはウズベキスタンらしい民芸品が一杯飾ってありました。やっぱりシルクロードの国。らくだがいますね。
ネフスキー通りをゆっくり通ることはできませんでしたが、なにはともあれ、サンクトペテルブルグ。
西洋風の街並みに中央アジアの風。ロシアはいろいろあってホントに面白いです。
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