さて、サンクトペテルブルグからモスクワへとやはり夜行列車で戻り、早朝、モスクワのドボジェドボ空港へと帰ってきました。
もう一日、モスクワ観光をする体力気力はないので、ひたすら空港で離陸時間まで待つことになりました。
ノボジェドボ空港は改装されたばかりで、近代的はハブ空港です。内部には、ステキなレストランやカフェもたくさん。
暗くて、素っ気がないというロシアの空港のイメージを一掃しているようです。
前の晩に食べたウズベキスタン料理があまりにも美味しかったので、ウズベキスタン風のレストランをみつけた瞬間に、ランチはここに決定。
「ウズバイカ」(多分)という名前のお店のようでした。
[0回]
やはりロシアではウズベキスタン料理は一般的な様子。空港にまであるくらいですから。
「イズバイカ」はカフェテリアスタイルのウズベキスタン料理レストランでした。
中央アジア風のトルコブルーの煉瓦が積まれた入り口がなんとも魅力的。ああ、あこがれのシルクロード。
ウズベキスタンといえば、サマルカンド。サマルカンドはチムール帝国の都じゃないですか。世界史好きの血が騒ぎます。
よく見ると手前にパン焼きの窯まである様子。カフェテリアといえど、かなり本格的ですね。
逆側にツボを利用した水車なども。これももしかしたらウズベキスタンの伝統なのかしら。
ちょっとウズベキスタンにも行ってみたくなるような感じでした。ロシアよりさらに難易度高くて大変だろうな。
セミオープンのお店の中は明るく清潔で、近代的。料理をついでくれる人に英語は通じませんが、ちゃんと英語の説明書きがついているので、それを見つつ、指させばOK.
さすが空港内。旅行者に優しい設計になってます。
席をとって荷物を置き、配偶者とかわりばんこで食べ物を買いに行きました。こういう時、旅行はひとりじゃないのがいいですね。
配偶者が買ってきたのは、入ったすぐにあった大きなパン(焼き窯で焼いている分ですね。)そして、ビール。
/>私は、パンも魅力的だったのですが、この焼き飯にそそられました。実は細長い米のピラフは好物なのです。
後からネットで調べると、これはプロフというウズベキスタンに伝統的なピラフなんだそう。祭りの時は羊をつぶして大量に作り食べるのだとか。
配偶者からはなぜカバブを買ってこなかったと言われましたが。
で、配偶者に負けるもんかとビールも。まあ、ね。もう帰るだけだからね。
配偶者がとってきたスープは、お肉が入った前の晩に食べたのと似たようなスープでした。当然美味しい。
プロフは羊の脂を使っているので、かなりボリュームがあります。不思議と、羊の臭みがないんですよね。ロシアでずいぶんと羊肉を食べましたが一度も臭みを感じたことがありませんでした。
やっぱり新鮮なものを使っているからかな。
(ちなみにアメリカでラムを食べるとかなりクセがあります。)
そして、このパン。表面にごまがのっているだけの塩味のパンです。ナン(ノン)と発音しますが、インドのナンとは似ていてちょっと違うようです。
これが、表面さっくり中身はもちもち。コシの強さはまるでさぬきうどん。絶妙の塩味。ビールのあてにぴったり〜。
実は、このパン、あまりの美味しさにおかわりをしました。私は「半分でいいんじゃない?」といっていたのですが、配偶者は一個買ってきてしまいました。
「半分でいいなんていう子には1/4しかあげません。」「…。私がわるうございました。…。えーと、半分ください。」
ビール残ってるしさ。
ああ、このパン食べにまたノボジェドボ空港に行きたいです。
カフェイン中毒の私はそろそろコーヒーがなつかしくなってきてました。レギュラーコーヒーという表示に、ついつい値段も見ずに買ったところ。これがなんと150ルーブル。日本円にして750円といったところでしょうか。
残念ながらそのお値段の味はしません。
これはそのレシート。わざわざレシートにコーヒーと書いて写真を撮らなくても、いいじゃん>配偶者。
ということで、長々と続けましたロシアでのお話はこれでおしまい。
最後のほうはロシアなのかウズベキスタンなのかよくわからない話になってしまいましたが。
それほどにロシアとは広大で、いろんな文化が混じり合った場所でした。
「ロシアは智で理解することは能わず。ロシアはただ信ずるのみ。」という言葉があるそうです。
たった一週間で、その片鱗をわずかに垣間見た、という感じでした。
PR