毎日のように会議が設定したオプショナルツアーに英語のガイドさんとともに行っていましたが、場所のあたりがつくにつれて、自分で動きたくなってしまいました。
言葉の壁はあるにせよ、ツアーで一度行ったところならばなんとかなるかも。(段々、大胆になってきました。)
まずは、ひとりで地下鉄に乗り、ツアーに入っていなかったプーシキン美術館まで。
やっぱり美術館は自分たちののペースでみたいもの。
その日は残念ながら時間の余裕がなかったので、場所の確認だけをして、モスクワ最終日に配偶者といっしょに入館しました。
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モスクワの地下鉄は、かなり古くからあり、市内を縦横に結んでいます。山手線のような環状線もあって、この地下鉄にさえ乗れれば大変便利。
料金も、どこまで行っても13ルーブル(65円)です。福岡のとんでもない地下鉄料金に比較するとかなりおやすい。
地下鉄駅は、ゴシックスタイルの装飾があちらこちらにあって、まるで美術館のようです。ただ、ここは法律上写真の撮影が禁じられているらしく。違反すると、違反金をとられるんだそう。隠し撮りをする度胸はなかったので、写真はありません。
内部は暗くて、ものすごく地下深くまでもぐるので、かなり緊張しました。しかし、治安は悪くはなく、女性のひとり歩きも珍しくはありません。アメリカでは見ることがない、地下鉄内での居眠り、読書も、みんなやっていたし。
ただ、混雑ぶりも山の手線なみ。人混みにくらくらしました。
さて、その地下鉄、プロポトヤンスキー駅降車すぐにあるのがプーシキン美術館です。なんでも、その収蔵品数は、エルミタージュの次でヨーロッパの二位という巨大美術館です。
なんでもアレクサンドル・プーシキン(ロシアの国民的詩人、劇作家)の没後100周年を記念して、モスクワ美術館から、プーシキン美術館に改名したそうです。
文学の国ロシアでは、プーシキンは大変な尊敬を受けており、彼の名を冠した美術館や劇場、通りなどがたくさんあります。
さて、その膨大なコレクション数を誇る本館ですが、残念ながら現在展示は外国に行っているらしくて、みるべきものはないそうです。
分館のほうの近代絵画コレクションをすすめられました。
貴族の邸宅を改造して作った、絵画コレクション館も、その充実がつとに有名です。
ここは入口と出口がわかれているらしくて、中央の扉は出口専用。横に回って、サイドにある入口から入ります。
わからなくてまごまごしていてら、突然通りすがりのおばさんが教えてくれました。
言い方が厳しいので、最初はおこられているのかと思いましたが、親切だったようです。(^^;;;
美しい絵と彫刻とに迎えられる玄関。
画家ごとに部屋を設けられるほどのコレクション量。特にフランス絵画、スペイン絵画など有名処がどっちゃりあります。
ピカソ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、ルノワールetc etc
数限りない名画の山。
写真写りのよかったルノアールを一枚。
4階にもわたるコレクションを見て歩けばかなり疲れます。ここでもいつもの美術館カフェ三昧と洒落込みました。
ロシアの美術館もちゃんとカフェがあります。アーティスティックな雰囲気からか、質実剛健のロシアには珍しくフランス風のカフェでした。
フランス風とあって、インスタントコーヒーではなく、ちゃんとカプチーノもありました。
お値段は130ルーブル(650円)ってところですが、これは日本でもそれくらいするなぁ。
お味のほうは、まあ、普通。ヨーロッパを期待すると裏切られますが、日本で普通の喫茶店で飲むくらいの味でした。
白鳥みたいなナプキンの入れ方ですが、これはいろんなレストランで見ました。ロシアの固有スタイルなのかな?
きれいだけど、ちょっととりにくくて使いづらいゾ。
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