ホテルに落ち着いたのが4時くらいでした。早くも日は落ちかけ、いささか暗くなっていましたが、外にでるまで、あまり心配もしていませんでした。
しかし、いざマップを片手に街にでてみると、街の中心部からちょこっと離れると、ひとっこひとり通っていません。見知らぬ土地だけに、少し怖いです。iPhoneの購入を決意した瞬間でした。
それでもマップを信じて、とにかく道を歩くと、ぼうっとライトアップされた、建物に、やっと辿りつきました。
酒の民族博物館 蔵元レストラン「せきのいち」 世嬉の一酒造株式会社、と並べてかかれた光る看板に、ほっとしつつ。でも、レストランやってるかしら、と思いつつ中に入ると…。
ちゃんとやってました。というか少し時間が早すぎて、お客さんがいないだけでしたw。お昼はきっとバスで団体のお客さんがきたりするのでしょう。
暗すぎてきれいな写真が撮れなかったのですが、内部の庭もきれいです。
最初に出されるのは、酒の仕込み水です。水が美味しいから旨い酒ができる。その自慢の水です。甘露。
これだけの胸をはってだされる水と、米処岩手の米でもって作られる酒がまずかろうはずがありません。
うーん、これはまた、よい店にあたってしまったかも。
まずはオーソドックスに吟醸「世嬉の一」をいただきました。
一口飲んで旨さにうなりました。いいお酒だ。きりっとして、すっきとした辛口。日本酒特有のくさみもなく。
お昼ご飯を食べていなかったので、さっと出せるものをお願いしました。まずはザル豆腐。
これねー、ものすっごく生ワサビが美味しいのです。
後から知ったのですが、岩手はワサビの産地なんですね。
もうひとつ、煮物なんぞを。
北国なので、味付けが濃いめなのかなと思っていたら意外や薄味。これは私には嬉しいサプライズでした。そういえば、ホテルの朝食も思いの外薄い味付けだったので。
北でも太平洋側なので違うのかな。
とにかくしみじみと滋味あふれる美味しい煮物でした。
付きだしや豆腐なんかで一杯やってるうちに(←なんかものすごくオヤジくさいですね。(^^;;)鮎の塩焼きがきました。
焼き方絶妙!優美な姿と、繊細な味。塩加減もばっちり。
当然というか、もう、日本酒との相性抜群ですね。
そして〆には、やはり蕎麦をいただきました。
やや堅め、ものすごくコシがあって、食べ応えのある蕎麦でした。
面白いのは自分であたるすり胡麻入りのたれで食べることでしょう。薬味も、錦糸卵やわかめと、私には珍しかったです。
本来ここのお店は岩手名物の「餅」が名物とかで。十種類以上のお餅が食べられるんだそうです。周囲のお客さんを見ても、お餅を食べている人が多かったんですが。
つい麺類のほうに目がいっちゃう。
で、お酒をいただいてほろ酔い気分のまま、お酒の博物館の売店のほうに行ってしまい…。
遠く南京の地で、
美味しいモノを食べている仕事をしている配偶者のために、おみやげの日本酒を選びました。
えー、飲んだ状態でさらに試飲なんてしちゃーいけません。ただでさえ旅先で大きくなっている気が大きくなり、財布の紐がゆるんでいきます。
試飲するお酒、すべて、美味しくて。いっしょに送れば送料いっしょですよの誘惑の声に、ついつい大吟醸まで買ってしまいました。シリアルナンバー入りです。
で、まだ飲んでません。本当はこの正月に開けるつもりだったのに。
私は一ノ関に2泊しましたが、二晩ともこのお店に通ってしまいました。それくらい気に入りました。
というわけで私の一ノ関のイメージは日本酒の街です。ああ、また行きたい。そして、美味しい日本酒飲みたい。
大きな地図で見る蔵元レストラン せきのいち ( 一ノ関 / その他郷土料理 )
★★★★☆4.0
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