新宮最終日。本当はここから午前中のうちに白浜に移動して、温泉でゆっくりと計画していたのですが。やはりここまで来て熊野本宮を諦めることは、悔しいです。
夜のうちに計画を練り直し、本宮に往復しても明るいうちに戻れることが判明。体力は気力で補い、レッツゴーてあります。ついでにTwitterで湯の峰温泉のつぼ湯をお勧めされたので、立ち寄ることに決めました。
我ながら、行き当たりばったり、臨機応変が信条です。
本宮へのバスは湯の峰温泉を通るので、そこで降りればいいしね。
バス乗り場にいくと、定時より少し早かったので運転手さんから「本宮への往復だったら、熊野めぐりフリー切符買ったほうがいいよ。」と薦められました。うわお。ありがたいー。本当は三日間有効なので、最初に買って那智に行く時も使えば良かったのでした。リサーチ不足なりー。
うん、熊野古道はまた来たいので次回のために覚えておこう。
この日も前日の午後と同様、見事な晴れ。車窓に再び熊野川を見ながら、 本宮の坐す山に分け入っていきました。
途中、湯の峰温泉で下車。
山間の鄙びた温泉といった感じです。想像していたより、小さな場所ですが、とても素敵です。
もし機会があれば、ここに泊まりたいなぁ。
[4回]
さて目指すはこの湯の峰温泉の「つぼ湯」
歌舞伎などで有名な「小栗判官」の伝説にある蘇りの湯とか。小栗判官は完全なフィクションと思っていましたが、なんとちゃんと蘇りの湯にはモデルがあるんですね。
まあ、小栗判官の伝説はある意味熊野三山の霊験の宣伝に近く、熊野の歩き巫女たちが広めたのかも。
本宮の傍らにある湯の峰温泉の霊験が謳われるのは当然のことかもしれません。
ネットの情報によれば、かなり待ち時間が必要とのことでしたが、幸い平日の朝ということで、行くなり入浴可能でした。公衆浴場受付で鍵をもらい、早速入浴ー。
お値段がちょっとお高いですが、蘇りの秘湯ですから。まあ、ここまで来たら入るしかないわけです。わくわく。
なお、タオルなどは売店で購入できるようです。
なんでも「つぼ湯」の湯は七色に変わる不思議の湯だそうです。
熊野川の水が緑色をしているように、錯体の色なのかもしれません。
まあ、そういった不思議が熊野信仰に結びついての蘇りの湯なのでしょう。
この日はお天気もよく、結構暑いと感じていたのですが、湯に入ると手足が冷えていることがわかります。あったかい。旅の疲れが湯の中に溶けていくような感じがしました。
こりゃ、本当に蘇りの湯だね。
つぼ湯の中には、ちゃんと小栗判官の物語が書かれています。
湯をしっかり楽しんで、鍵を返しに行くと、つぼ湯だけでな公衆浴場のほうにも入れますよ、と誘われました。この時点では南紀白浜でまた温泉に入るつもりでしたので、止めました。あんまり温泉入ると湯あたりしちゃうからね。
つぼ湯のよこには、お札所のお寺。東光寺。
熊野霊験で、無事この旅を終わらせられますように。
さて、温泉の効果はしっかり胃のほうに効きまして。ちょっと小腹がすいてしまいました。(ヲイ)
誂向きに茶店がありまして。これはなんと罠でしょう。
で、磯辺巻きなんてメニューがあっていただきました。
普通、お餅なんて重いので、敬遠しがちなのですが。いやー、旨かったです。
さて、カロリーもしっかり追加して本宮に向けてしゅっぱーつはいいのですが、ここは山の中。本宮へのバス一時間に一本あるかないか、くらい。
バスがなければ、それほどの距離でもなし、タクシーに乗ろうかなどと思っていたのですが。その見通しは結構甘い。見るところ、タクシーなんて一台もなさそう。
お店にタクシーを呼んでもらうことも考えましたが、30分待くらいでバスの便がありました。桜咲く鄙びた温泉街で、30分くらいならぼけーっとしているのも悪くないです。
PR