リスボンの世界遺産といえば、ジェロニモス修道院とベレンの塔。
しかし広大なジェロニモス修道院を見る時間も体力もないので、タクシーの中から見るだけ。
タクシーの運転手さんは陽気に「まなすてーりょ!」って教えてくれましたが、あっという間に過ぎ去ったのでシャッターは押せませんでした。
ってことで、ベレンの塔へ。16世紀、マヌエル1世によって築かれたテージョ川の船の出入りを監視する目的の要塞だそうです。
ヴァスコ・ダ・ガマの世界一周の偉業を記念して作られたんだそう。
海の中に突きだした要塞の姿は、ちょっと安芸の厳島神社の大鳥居を思わせます。
[3回]
人気の観光地だけあって、かなりの人。入口では並びました。
マヌエル様式と呼ばれるゴシック様式の一種。見上げるとやはり迫力があります。
もちろん、ティージョ川からの敵の侵入を防ぐための要塞ですから、1階の内部には砲が並んでいます。
いつものごとく、大砲にはたれを乗せて。
「とくにたたかわない」パワーで、2度とこの武器が使われませんように、と。
ベレンの塔の中には、とても狭い通路があります。なんでもこの要塞を守る兵士は痩せていないとダメだそうで。この通路を通れないとクビになってしまったとか。
まあ、日本人くらいの体格だと楽勝で通れますが。
塔は5階だて。3階から上は王族の居室だったそうですが、今では観光客でも入ることができます。
海のように広いテージョ川を見る絶景の部屋です。
下から見ると、ゴシックの装飾がいたるところに。贅沢なつくりです。
でも、ここの1階って水牢だったそうで。潮が満ちると中は水が入ってくるという、なんとも残酷な仕掛け。
上から下を見ると目に突き刺さりそうなゴシック。
もう一枚たれぱんだといっしょに。ゴシックもどこかまろやかにw
塔の前には、このベレンの塔の精巧なミニチュアが置いてありました。
模型と本物とを並べて。うーん、ミニチュア、よく出来てるなあ。
さて、これにてポルトガル旅行記はおしまい。
これまで行ったヨーロッパの中でも、ポルトガルは大変に居心地のよい場所でした。
もっとゆっくり旅行したかったなぁ。できれば、真夏の太陽の苛烈な時期ではなく、よい季節にいけたらなあ。
もっとも、この真夏のコントラストの激しい風景こそ、南欧なのかもしれません。
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