コインブラに到着後、早速配偶者はお仕事へ。
会議会場である大学に30分以上かけて歩いて登ります。
大変だねー、と他人事に思っていたら、夕方からミキサーがあるので私も大学まで行かないとダメみたい。
夕方でも灼熱の太陽の下、超歩きにくい石畳の急な坂道を歩かされることになりました。
写真はコインブラの観光地の中心街あたり。洒落たカフェ(居酒屋?)が並んでいます。
[4回]
コインブラはポルトガルのリスボン、ポルトに次ぐ第三の中心都市です。
都市の中心はヨーロッパ最古の大学のひとつであるコインブラ大学。
(でも、ヨーロッパの大学はよくうちが最古の大学ですというので、どれが一番古いのかよくわからない。マールブルグでもウィーンでも似たようなことを聞いた覚えがあります。)
なにはともあれ、とても古い歴史を持っていることは確か。街は中世の面影を残し、複雑にいりくんだ迷路のような路地がたくさんって。うーん、私好みの街です。
なによりも、イスラムのウマイア朝により侵攻をうけ、イスラム領となったこともあるこの都市。
イスラム文化の強い影響を受けています。
2つの異なる文化圏が互いに影響を受け合う場所には独特の文化が花開きます。
バルコニーを飾る人形。なんのまじないなんだかw
こちらはウィンドウを飾るビスクドール。素敵。
こういった入り組んだ路地をずーっと登って行くと、大学に辿り着きます。
いやー、もう汗びっしょり。
毎日徒歩でこの大学に通ったら、ものすごく足腰が鍛えられそうです。
そして、ミキサーの会場を探して、迷いに迷いました。方向音痴二人ですから。
ふと通りの向こうから流れる音楽に誘われて行くと、目的のミキサー会場でした。
でもパーティには間に合わず。
最後のほうの学生さんによるファドの演奏ちょこっと聴けただけでした。
皆さんが片手に持っているワインを横目で見つつ(笑)。まあ、演奏きけただけよかったよね。
すごすごと戻りつつ、まだまだ街中を見て回ります。
なんというか、不思議な建物が多いです。
ヨーロッパの地方都市っていいよねー。
そして帰り道、ひときわ目を引いたのがこの旧カテドラル。
アルフォンソ一世によって建てられたポルトガルに唯一残るロマネスク様式の教会だそうです。
ロマネスクだけでなくなんとなくアラビアのモスクの影響も入っている感じで。とても興味深い建築です。
古拙な装飾のファサードがとても私好みです。
ここは中の廻廊も素敵らしいのですが、この時は閉まっていました。
再訪する機会が得られずとてお残念でした。
坂を上り降りして、すっかり足も疲れ、喉もからから。頼みのミキサーも門前払いだったし。
ってことで、街中のカフェでビールを。
いや、ほんと、干天の慈雨のごとき、旨いビールであったことよ。
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