再びポルトガル旅行記に戻ります。
ポストガルでのエクスカーションは、
アリアンカ博物館alianca underground museumです。
ワイナリーでのワイン試飲つきという言葉に惹かれてってのが正直なところ。
エアコンの効きが絶望的に悪い大型バスで、しかも陽の当たる側に座ってしまい、なかなかハードなツアーでありました。

ワイナリー、というかすでにワイン会社の大きさと思える企業ですが、オーナーが自分の趣味で集めた美術品を飾っているそうです。
ついつい大家さんが義太夫を披露する「寝床」を思い出したりして(^^;;
いやいやいや、まあ、企業が美術館を持っているのは、日本でも多いですから。
[6回]

といってもかなり立派な建物です。ちょっとUNDERGROUNDの文字が気になりますが。
中に入る人数は制限されているらしくて、ツアーの人数をわけます。

そして美術館は地下。
まず我々を迎えるのはアフリカの仮面。
つまりオーナーはアフリカ美術に傾倒して、いろいろと集めたみたいです。
いや、もうその数のすごいこと。
館内は撮影自由ですが、点数が多すぎて。

動物の面。どこか愛嬌のある楽しい面です。でも、動物の強さをとりいれようとしている戦闘面でしょうね。

そして胸が豊かに強調された女性像。プリミティブで力強いです。

アフリカだけかなーと思ったら、とんでもない数の化石類。
こちらは二枚貝の化石ですよね。見事に形が残っています。
見事すぎて、ホントに化石だろうか、レプリカじゃないのと疑ってしまいそう。

こちらは三葉虫とアンモナイト、ですよね?量もたくさんで。なんか立派すぎて。
こんなのがもうゴロゴロしてます。ホントにゴロゴロ。

大きな鉱石もこれまたごろごろ。まるで、ニューヨークの自然史博物館も顔負けです。
すごいぞワイナリーオーナー。

ポルトガルならではのタイル、アズレージョ。これもすごい数が飾ってあります。

アズレージョというと青と白の陶器画を思い出しますが、色つきのものもあるようです。
青白のものが流行ったのは17〜18世紀とか。

でもいかにもアズレージョらしい青白のヤツが私は好きかな。

いろんな柄が。古拙な感じのタイルもあって、素敵です。

もうひとつポルトガルらしいといえば、このスーパーリアルな陶器の動物。大体海産物が多いようです。海を制覇した国だよなあ。もっともこのスーパーリアル、飾り物としてはちょっとなあ。

こういう魚の皿って、実用ではありませんね。ちょっとコワイ。あんまり食卓にのせてほしくない。

で、スーパーリアルな海老の皿の前で、配偶者は「おいしそー」って立ち止まってました。
どんだけ海老が好きなんだ。

延々と地下を続く展示場ですが、大変なものをみつけました。ベヘリットです。
(いや本当は多分アフリカあたりの美術なんだと思います。)
ベルセルク世界がひろがっちゃいます。集めたオーナーにベルセルク全巻プレゼントしたくなってしまいます。

異形の像はもちろんたくさんあります。
こう並ぶと「蝕」のようでもあります。

さらなる地獄に招くが如く異形の像たちの「蝕」の中、我々一行は恐怖に苛まれながら進むのでした。
それはともかくいい感じに喉が渇いてきたんで、早くワインの試飲ないかなあが、本音。
ということ変な期待(?)させて後編につづく。
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