なんだかぐずぐずしているうちに、今年最後の更新になってしまいました。しかも、あと6分だよ!ヲイ!
今年中にインスブルック旅行記を終わらせたいと思っていたのに、かないませんでした。
とはいえ、来年もがんばりたいと思います。(まだ、東北旅行記もあるんだよね。)
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次は宮廷教会です。
ここには、チロル地方を治め、ハプスブルグ家がヨーロッパ中に版図を広げるきっかけとなった「中世の最後の騎士」マクシミリアン1世のお墓があります。
私がマクシミリアン1世のファンであることを知って、リタさんが連れていってくださいました。
[6回]
王宮に連なるようなカタチで宮廷教会があります。
王宮の見学は、シェーンブルンを見たばかりなので今回はパス。13年前に行った覚えもあります。
宮廷教会には、マクシミリアン1世の墓とともにチロル民族博物館もありますが、この後のスケジュールを鑑みて、こちらもパス。(この後、スキーのジャンプ場に行って、
美しいつたのからまる中庭が印象的な場所です。
墓所には、マクシミリアンの棺とともに、彼に関わりがあった人などの金属製の像が置いてあります。
1/1ではなく1.3/1くらいの金属製フィギュア←フィギュアっていうな。
なんというか、始皇帝の兵馬俑を彷彿とします。もちろん、そこまでの規模はありませんが。
ただ、この棺には、マクシミリアンの遺体は安置されていません。チロルに大きな富をもたらし、大帝国の基礎づくりをしたにも関わらず、彼の晩年は借金まみれ。最終的にインスブルックの宿に宿泊を拒否されるまでおちぶれてしまい、何処とも知れぬ場所で病没しました。祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり、って感じですね。
とにかく精巧なつくりです。多分、鋳物?かな?
衣服の柄、甲冑のパーツひとつひとつ、そして重そうな王冠。これでもかというように、つくりこんであります。
大体は、マクシミリアンの親類縁者といったところですが、中にはアーサー王(一番手前)もいます。アーサー王といえば、英国の物語というイメージがあったのですが、実は黒海付近にいた民族の伝説が下書きにされているという説があります。
何故ハプスブルグの人たちが、栄誉ある自分たちの先祖の墓をガーディアンにアーサー王を選んだのか、なかなか興味深いところがあります。
マクシミリアンの夫人たちももちろん像が飾られています。
右端から二番目のマリー・ブルゴーニュ、マクシミリアン最愛の妻だけあって、やはり一番優美な姿です。衣装のセンスがとてもいい。
それにしても、衣装の細かいところまで再現しているなぁ。
マクシミリアンの生涯についての、エキシビジョンもありました。
マクシミリアンの肖像画は、いくつもありますが、一番有名なデューラーのものが中央に。ウィーンの美術史美術館にあるものです。
この渋いマクシミリアンの姿が一番好きです。
で、最終的に、臨終の時の図が置いてありました。(これはレプリカですが、本物は黄金の小屋根の建物内にあるマクシミリアン博物館にあります。)
権力を握り、「中世最後の騎士」と呼ばれた人の最期を、活写した肖像画です。
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