この黄金の小屋根の付近は、古いヨーロッパの雰囲気が残る素敵な場所。マクドナルドでさえも看板がヨーロッパ風ですね。
黄金の小屋根には、約2600枚の金の瓦が使用されています。これは当時のチロルの富と繁栄の象徴だとか。
この派手やかなバルコニーから、マクシミリアンは祭を見物したと言われています。
バルコニーには、マクシミリアンと、彼の愛する最初の妻、マリー・ド・ブルゴーニュ、そして二番目の妻、ビアンカ・マリア・スフォルツァの二人の姿が描かれています。特にマリーとマクシミリアンの幸福な結婚は有名で、チロルとフランスのブルゴーニュとの同盟はハプスブルグに大きな力をもたらしました。
そういった政略による結婚にも関わらず、二人の愛情は強かっそう。ただ、マリーは早逝してしまいます。やがて、マクシミリアンはイタリアのスフォルツァから新たな花嫁を迎えますが、彼の心は常にマリーにあったと言われています。
そんな物語の場所である小屋根の下で、結婚式があっていました。なにはともあれ、幸せそうなお二人に祝福を。
周辺の建物もいろいろと年代や建築方式が違っていて面白いです。
もっとも1階はレストランや土産物屋さんですが。
目をひくのが、このロココスタイルの建物。繊細な色遣いや彫刻された飾りがなんとも優雅です。
もう一軒、古い建物が目をひきます。石造りの表面をシックなフレスコ画が飾っています。
ここは、Hotel Goldener Adlerという名前のホテル。ヨーゼフ二世やモーツァルトも宿泊したという由緒ある古い宿屋です。1階は酒場になっているのも、なんとも昔風のホテルですね。
13年前にここでビールを飲んだのを覚えています。なんともコクとクセのあるビールで美味しかった。
ホテルの前では、民族衣装を着た役者さん(?)がなにか即興劇のようなものを演じていましたが、ドイツ語なので、台詞の意味はまったくわかりません。でも、なかなか面白かったです。
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