ダラムからの帰途。ニューカッスル近郊にあるAngel of the Northという巨大モニュメントにも寄ってみますか?と問われ、いちもにもなくお願いしました。
ガイドブックで存在は知っていたけれど、車がないと行かれない場所だったのです。
大きな飛行機のような羽をもつ巨像、Angel of the Northです。
誠に残念ながら夕刻なので、丁度逆光になります。なかなか綺麗な写真はとれません。
まあ、逆光で光を背負っている姿も、幻想的で天使の名に相応しくはあるかもしれません。
[4回]
彫刻家のアントニー・ゴームリーによって製作された高さ20mの鋼鉄製の像で、両翼部分は54mにもなるそうです。
イギリス北部の強い風に耐えるために、基礎部分は巨大なコンクリートが使用されている旨が書かれていました。
裏から撮影すると表面の波模様がちゃんと見えます。
うーん、なんとも未来的な。ウルトラマン的な。イギリス版巨大観音像。
女王陛下に危機が迫るとき、コイツが空を飛び助けにきそうな。当然、BGMは威風堂々で。
もっともこの作品は、炭鉱であった場所に建てられており、そのコンセプトはあまり明るいものではないようです。
なるほど近寄って下から見ると、不安な気分を感じさせなくもない。
これがどーんと大きな足もと。
隣接するのはサッカー場。像が長い影を落としています。
次に私のもう一つのリクエスト、ニューカッスル市内に残る「ハドリアヌスの壁」を見に行きました。
ローマ帝国が築いた帝国の北限。ここより北は帝国の外、(ローマから見ての)蛮族の地のようです。
もちろん、残っている部分はわずかで、往時を偲ばせるものは何もありません。
郊外にでれば、長く続いている場所を見ることもできるようですが。
当時はこれがローマ帝国を護る絶対防衛ライン。
ふと対元寇の防塁を思い出す福岡人でありました。
もっともこちらは防塁よりは1000年以上も昔のものですが。
こちらはヘンリー二世が築いたと言われる石造りのカッスル・キープ。ニューカッスルの名称の由来です。
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