入口の壁面をタイル絵が飾っています。なんだかローマやビザンツのモザイク画を彷彿とします。ここらも南欧スタイルなのでしょう。
室内には、アンティークが数々置かれて、まるでヨーロッパのレストランっぽい。もっともヨーロッパだと写真が撮れないくらいに室内が暗いですが。中は明るい雰囲気です。
雨の夜だけあって、お客さんはやっぱり少なくて、私たちのグループの他は一組だけ。お陰様で静かな雰囲気で、居心地がよかったです。
架けられたクラシックな絵が素敵です。最初ダ・ヴィンチの複製かとおもったら、無名の画家の作品だそうです。
さて、洋食なのでワインは欠かせません。リストを頼んで、ワインに詳しい友人に選んでもらいます。
魚も肉ものフルコースなので、ワインはフルボトルを赤、白、一本づつ。5人なので分量的にも丁度良いくらいです。
前菜は、チーズ入りジャガイモのアランチーニと、生ハム赤ピーマンのサラダです。
アランチーニとは、チーズ入りのライスコロッケのこと。シチリアの名物です。前菜からボリュームとばすなぁ。
サラダにそえられた生ハムも上等な品。ワインがくいくいとすすんでいきます。いけないいけない。メインが来る前になくなっちゃう。
プリモはスパゲティ。この日はサーモンのクリームソーススパゲティでした。これもしこしことしたアルデンデが素晴らしいパスタで、天盛りされた青じそがよく効いています。
イタリア料理ですが和の食材も採り入れているところが面白いですね。
お魚料理は、鱈かな?白身の魚のサルタート(ソテーのことです。)これに、筍などの春野菜のフライが添えられています。
魚の表面は衣がうすくつけられているので、サクッとしています。添えられたレモンソースがよくあってますね。
パンは、イタリアらしくフォカッチャでした。
ワインは結局、トッコのピノ・グリッジョと、メルロ。赤も白も同じワイナリーのものであったのは単なる偶然です。
蝶々のラベルがなかなか面白いです。裏側に貼られた生産者説明シールも、蝶々の形になっていて、表から見ると模様までついているのが非常に面白いですね。
ピノ・グリッジョはミネラル感のあるすっきりとした感じ。酸味がレモンソースと合っていてナイスセレクション。
メルロも、ミディアムボディで飲みやすい一本でした。
肉料理は、フィレ肉のマデラソース(だと思う。)に、サツマイモのタルト。
付け合わせは水菜やハーブ野菜といった面白い取り合わせでした。
これ以上ないくらい柔らかなフィレ肉は火の通し方が絶品。パサパサしがちなフィレ肉を、うすいピンク色程度に抑えることによって、ジューシーに仕上げてます。添えられたマデラソースの仄かな甘みがこれまた素晴らしい取り合わせ。
いい加減お腹一杯になってますが。肉ウマー。
もう一つの付け合わせのサツマイモのタルトが、これまた、思わず全員で「芋ウマー」と叫んでしまいそうな美味しさ。
お芋を裏ごしして、ケーキ状に固めたものですが、サツマイモの自然な甘みをひきだしつつも、肉料理の付け合わせとしての分を越えていない。うーん、このお芋のタルトはもう一度食べたい。できれば、もっといっぱい。←をいをい
デザートは、レモンリキュールのシャーベットと、長崎らしいカステラのようなスポンジケーキです。
シャーベットはすっきりふんわりとした感じで食事の締めくくりに相応しいものでした。
コーヒーもイタリア料理らしい濃いめのもの。
私たちが食べたのは、宿泊者割引のあるイタリアンコース(通常4500円、宿泊者割引で4000円)
なかなかのコストパフォーマンスだと思います。
とにもかくにも、我々としては大満足のディナーになりました。
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