阿寒湖温泉での滞在先は
鶴雅ウィングスホテルです。阿寒湖一帯の巨大温泉ホテルだそうで。シングルの部屋があったので、ちょっと贅沢をしてみました。

二日も滞在したのに、何故か正面からの写真を撮っていません(--;;;
まあ、とにかくでっかいホテルでした。写真の阿寒湖が見える側の中庭が一番きれいでした。
[8回]

チェックインの3時を過ぎると、1階ロビーにはブルーベリーのジュースが置いてあって、これがかなり美味しいです。私はブルーベリーは酸っぱすぎてあまり好きではないのですが、これはかなり甘く酸味がまろやか。その甘さも砂糖を加えたくどい甘さではありません。
北海道のブルーベリーはちょっと違うんだろうか、などと思ってしまいました。
もう一つの目玉がふかしジャガイモ食べ放題。ここの食事はビュッフェスタイルなので、まあ、先にジャガイモでお腹いっぱいになると困るわけなのですが。
それでもジャガイモが湯気を立ててたら誘惑よね。

バターを添えて食べるとこれが絶品。ここのホテルの全ての食事の中で、このジャガイモが一番美味しかったです。(断言)
多分、JAを通すにはちと小さすぎるジャガイモなのかもしれませんが、味が濃くて。ほくほくして。
北海道のジャガイモはちょっと違います。これはもう一度断言。

ホテルのあちこちには、アイヌ文化を題材にした木彫り彫刻が置いてあります。瀧口政満氏という方の作品のようです。
これは素晴らしい。木目を活かして生き生きとした作品。
写真はアイヌの族長さん。知恵の鳥ふくろうがトーテムなのでしょうか。そのまま空を飛べそうな

背後からクマの親子。にげて、ちゅうたれ。超逃げて!

抽象的な作品も。ちょっとした美術館にいるような趣があります。

温泉のアトラクションとして、阿寒湖語り部の夕べがあります。
アイヌの民話でも聞けるのかな、と楽しみに行ったのですが、
北海道開拓当時にアイヌ語の地名を調査し、その地名をもとに国名、郡名を名付けた松浦武四郎という方の話でした。彼の提言のによって、アイヌ語でカイの国と呼ばれた地はカイを残し「北海道」という名を与えらたとのことです。蝦夷地という言葉は一方的な大和政権の言葉ですものね。
私はアイヌの迫害の歴史に関して無知であることは確かで。なかなか考えさせられます。松浦武四郎についても何も知らなかったわけで。
もっとも温泉でふわーっとした良い気分のところに、なかなかハードで重い話ではあるんですが。

その後、暖炉のあるバーつきの休憩室(といっても宿泊者ならなにも頼まなくても滞在できるようです。)でジャズを聴きながらぼけーっと。
暖炉ではマシュマロを焼くことができます。これは結構楽しい。

さて、夕食朝食ともにビュッフェスタイルだったのですが、夕食は写真を撮っていません。
とっても豪華だったんだけど、ちょっと疲れがでたんでしょう。あんまり美味しく感じることができませんでした。
朝食のほうは、さすがに北海道の食材を活かしてあって、パンやコーンスープが美味しかったです。
阿寒湖と岸辺の白樺を見ながらの朝食はなかなかよかったですね。
暖炉のある休憩室(といっても、昼間は暖炉は消えていますが)ちょっとした合間とか、帰りのバスを待つ間とか、居心地のよいソファで過ごしました。

といった感じで、豪華かつアトラクションの多い温泉宿でしたが、まあ、全体に団体客が多くて、一人旅には向かなかったかな。
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