翌朝、よく晴れた熊本。やはり、まずは熊本城を目指すしかありません。
幸い、宿泊したホテルから熊本城までは歩ける距離。9月とはいえ、当時はまだまだ暑い日が続いていて。この日も本当に暑かった。(と、書いている現在は今年一番の寒気の中ですが。)
加藤清正が築いた名だたる名城、熊本城。戦国の名残を残した戦う城としての機能性と建築としての美しさの両方を兼ね備えた威容です。
[2回]
雲ひとつない空、本当によく晴れています。じりじりと灼かれるよう。
熊本は盆地なので、暑さも寒さも半端ないとは聞いていましたが、真夏のような日差しでした。
天守閣こそ再建されていますが、往時の城はもっと巨大なものだったらしく、入口から大きな石垣がずっと続いています。
ものすごい規模だなあ。
石垣の合間から天守閣は見えてきますが、なかなか行き着くことができません。カフカの「城」まんまです。
洋の東西を問わず、城の防衛のためには、本丸への道は複雑にしているのでしょう。
城の入口には、熊本のヒーロー、加藤清正公の銅像です。熊本は長く細川家が統治したのですが、熊本城を建てた清正のほうが圧倒的に人気があります。「せいしょこさん」として現代でも尊敬を集めているようです。
汗びっしょりになりながらやっと本丸、天守閣へ。つくづくすぐれた大胆なデザインの城です。
黒の使い方がかっこいい。
天守閣のまわりには、戦国武将や姫姿にコスプレしたボランティアの人たちが。
撮影にも快く応じてもらえます。
その一行になんで武蔵がいるのかな、と不思議に思ったのですが、なんでも宮本武蔵は晩年熊本に客分として過ごし没したのだそう。
どうも武蔵というと小倉というイメージだったのですが、熊本だったんだ。
本丸近くでは冷たいおしぼりのサービス。暑い日だけに嬉しいです。しかも4カ国語対応?すごいな。
うーん、いろんなところで、熊本の観光にかける意気込みが感じられるのです。
各所を回れるようなバスも整っているし、交通の整理などをしているボランティア(?)さんも多い。
観光のしやすさということでは、トップクラスの都市ではないでしょうか
そして、改築されたばかりの本丸御殿にすすみます。
一口城主として、全国に寄附をつのり、熊本城復元整備事業の一環として本丸御殿再建がなされたとのこと。
非常に立派な建物です。
往時をしのぶ模型。熊本城は平城ではありますが実戦を考えた城なのがよくわかります。
さすがは城造りの天才と言われる加藤清正公。
襖絵の再現です。出来上がったほかほかという感じ。写真撮影可なのが嬉しいです。
格子天井にも金の箔がはられ、草木や花の美しい絵が豪華に飾られています。
うーん、後30年くらい寝かせるとイイ感じに落ち着くかな。
本丸御殿を後にして、休憩所でお抹茶をいただきました。
こちらも観光ボランティアの方々のお手製。暑い中、長い距離をあるいて乾いた喉にお抹茶の苦みまろみが快く、お菓子の甘さがしみじみ美味しく感じられました。
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