久留米の石橋美術館で、
高島野十郎展が開催されています。
私は高島野十郎なる洋画家を知らなかったのですが、現在、孤高の天才画家として、近年再評価されている様子。友人の絶賛の評を聞き、近場での展覧会これは是非!と、とるものとりあえず行って参りました。
[7回]
久留米まで西鉄電車で1時間。昔、親戚が久留米に住んでいたので、尋ねたことは何度もあるのですが、近頃の久留米は知らないので、様変わりにちょっとびっくりしました。田園風景しか記憶にないんだよな。
で、さらにバスで石橋文化センターへ。ブリジストンによるメセナとして、美術館やコンサートホールが出来ているのは知っていましたが、こちらに尋ねるのもはじめて。
いや、立派な施設です。二度目のびっくり。
案内板によれば、バラ園のみならず回遊式の日本庭園もあって、四季とりどりの花が楽しめる様子。うんうん。これは夏枯れの今だけではなく、花の季節に再訪したいものです。
なお、この文化センター、コンサート会場にもなるホール、共同ホール、図書館、勤労青少年ホームと、様々な施設が揃っています。
バラ園に囲まれた美術館は、噴水と彫刻に彩られて…。まるでヨーロッパの個人美術館のような瀟洒な雰囲気で。これは手入れも大変だろうなあ。
で、いざや、高島野十郎展へ!とはりきって入ろうとしたら…。休館日でした!_| ̄|○
そう、月曜日って全国的に美術館はお休みなのです。焦って月曜日なのをすっかり忘れちゃったですね。
自分のアホさ加減に放心状態の私のよこを、暢気に鴨が通り過ぎていきました。
まったく人間を恐れぬ様子。暢気の「暢」と「鴨」って字面がよくにています。
鴨にまでバカにされているような気がしないでもないです。
鴨を追って歩をすすめると、そこは菖蒲池。暑い日ですが、鴨は水面を楽しそうに浮かんでいます。
菖蒲の季節にはきれいでしょうね。
回遊式日本庭園はかなりの面積をほこっており、池は三つの部分にわかれています。
楽水亭というカフェレストランの目の前は「楽水の池」と名付けられているようです。
こちらの池には滝があるようで。飛び石で近づくことができます。
水音が涼しい。この日、最高気温34℃で、庭の散策にはあまり適してはいません。
水音だけでなく、滝の周辺は、体感で5℃くらい違います。ああ、心癒やされるひととき。
このように人工の滝まで配した変化に富んだ大がかりな庭園です。
庭園の一番奥には坂元繁二郎のアトリエが保存されていました。
椿の木に囲まれた静かなアトリエ。画家が生きていたら、喜んだかもしれませんね。
四阿で一休みしていると、水階段もあったりして。美術館の中には入れませんでしたが、人が少ないだけに庭園のほうはゆっくりと楽しむことができました。
お天気のほうも途中で雷雲がでてきたりと不安定だったから、ま。災い転じてなんとやらと、自分をなぐさめつつ、美術展の再訪を期しつつ戻りました。
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