市政50周年を記念してつくられたとあって博物館は、なかなか立派。前庭があって、郷土資料館以上といった趣。江戸時代の庭跡をそのまま利用したようです。もしかしたら武家のお屋敷跡だったのかな。
見事な藤棚。花の季節にはさぞ見事でしょう。
黒々とうねる幹はまるでオブジェのよう。
明治の元勲として活躍した8代藩主伊達宗城の銅像が睥睨してます。明治までちゃんと伊達藩は続いてったのねえ。
博物館内では、戦国浪漫と銘打って、展覧会が開かれてました。当然、写真はここまで。
秀吉が作った黄金の茶室のレプリカが飾ってありました。たいそうな金額をかけての再現品のようですが…、やはり千利休が嫌がっていたのも宜なるかな、と思ってしまうキンキラキンかな。権力の象徴としての装置。
インパクトがあったのが、生首を意匠とした旗や、兜の前立て。伊達藩家老の松根家のものだそうです。これが、もう、いやにリアルな生首なのです。いろいろと由来はあるようですが、これはやはり、人の生死が軽い戦乱を生き延びたひとたちのもつ凄み。
現代デザインとしても素晴らしいと思えたのが、伊達家の三つある紋章をあしらった硯箱など。さすが「伊達(だて)」という言葉を残しただけあるセンスのよさを誇っています。
まあ、重文の秀吉像も飾ってありましたが、これはレプリカかな。
地方都市の博物館としては、異例なほどの充実ぶり。ううむ、さすが歴史を誇る宇和島ならでは、といったところでした。
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