江川崎の駅でも、みんな宇和島方面ではなく、高知方面に向かっての列車を待っています。
ということで、考えていたのとは反対方向のホームから、窪川行きの列車に乗ってみることにしました。
このひとり旅ならではの行き当たりばったり。いい加減に組んだそう予定だし。
最初に見えたのが、江川崎の近く半家(はげ)の沈下橋です。
洪水の時には、川の水の中に沈み、やり過ごすことによって、壊れるのを防ぐという沈下橋。
荒ぶる自然の脅威に逆らわず、じっと時を待つ、という古来からの知恵でしょう。うーん、非常に日本的な…。
沈下橋は沈むことを考えて欄干がないことが特徴です。建設費も安くすみ、交通量の少ないところでは重宝するとか。
また、夏場は橋から四万十川に飛び込むことが、周辺の子供の娯楽になっているんだとか…。結構高さがありそうなんだけど。すごいな。
実際に車なんかが通っているのを見ると、コワイです。おっこちそう。
もちろん、沈下橋も、長い年月のうちに壊れたり流されたりするそうです。そのたびごとの補修が大事ですが、残念ながらいろんな理由で減少の方向だそう。
とはいえ、古来からの知恵は、大事にしてほしいかもしれません。
季節は秋。稲穂が実り、採り入れをまつばかり…。
川はいろんな場所でその表情を変えて行きます。狭くて石だらけの場所や、いきなり広く澄んだ淵になっている場所や。変化が大きく、見飽きることがありません。しまんとグリーンライン楽しいなぁ。
列車は緑の中を進んでいきます。
そして、結局窪川まで行って帰ってきました。右も左もわからない窪川ではひと休みした地元の喫茶店で親切にしてもらえました。
写真撮っておけばよかったなぁ。
四万十市の中心の中村まで足を延ばしてもよかったのですが、さすがに帰りのことが気になるので、窪川で引き返し。
しまんとグリーンラインをゆっくりと楽しめただけでも、よかったです。
なお、このしまんとグリーンラインではトロッコ列車もあるそう。ちゃんと調べておけばよかったかもしれません。なにしろ、突然の思いつきだったからなぁ。
まあ、別の機会を見て、また四万十、そして高知にはゆっくりと旅をしてみたいです。
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