話は前後してしまいますが、散歩の時の目的地は宿から至近の高原熊野神社でした。
何故か熊野九十九王子*注の一つには数えられてはいないそうですが、室町時代からの古い由緒をを持つ神社です。
高原は熊野古道の宿場町として栄えた場所なので、本来は産土神が祀られていた神社に熊野の神を勧請したのかもしれません。
[1回]
こんもりとした森の入り口付近、道祖神のようにお地蔵様があって、神域を護っておられます。
きれいな花が飾られています。地元の方が丁寧にお祀りしているのでしょう。
さらに進むと丹塗のお社か見えてきました。新緑の鎮守の森に包まれて、鮮やかなコントラストです。
ご祭神は熊野速玉大神を勧請したとのことです。
社の側面には絵が描いてあって華やかです。なんとなく唐風です。
狛犬は木製みたいで、面白いお貌をしてますね。
社の周りは大楠の御神木に取り囲まれています。なんでも樹齢千年近いとか。
熊野古道中辺路を旅する人々をずっと見守り続けてきた巨木です。
大楠の側には、紅い花をつけた椿が。
今を盛りと美しく境内を飾っています。
大木の切り株の上、椿の花とともに、おおたれさん。
何故か白い光に包まれているような写真なのは、熊野の神様の依り代となったからかもしれません。
普段と違う神々しい雰囲気です。
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