アトランティスを見た後は大型バスで移動しました。現在も稼働中の発射台や
ロケット工場をバスの中から見学できます。
スペースシャトル計画が終わったため、軍事機密扱いが緩和されて、かなり近くまで寄ることが出来るようになったみたいです。
こちらはロケット工場。写真ではその巨大さをイマイチ表現出来ていませんが。
小さく見えるNASAマークがだいたい球場くらい。星条旗のストライプが高速道路幅なのだとか。
とんでもない大きさの建屋に、ロケットを最大4機、製作整備出来る施設が収まっています。
遠目からもただただひたすらデカい。
こちらは発射台。かーっちょいいー。
手前のタンクにはまんまるい液体水素のタンク。ロケット燃料ですね。
広い敷地の中はほとんどが野生生物の宝庫の沼沢地です。
野生のワニなど危険な猛獣もいるとか。
ワニは機密保護に一役買ってるらしいとの、いささかブラックなジョークもf^_^;)
でも一番怖ろしいのは昆虫だそうです。ちょっと刺されるだけで死に至るアリなんてものいるとか。
さてお次はサターンVの展示を見に行きました。入口にはいると管制室の実物模型があって、打ち上げの様子が再現されます。臨場感煽ります。
サターンロケット。有人月探査船。
名の由来は月の次は土星だね、ということから、らしいです。火星を通り越して土星に目を向けているのがなんともアメリカらしいね。せっかくなら太陽系最大の惑星木星にちなんでジュピターにすればよかったのに。
いきなりサターンVの後部コーンノズルが目の前にどかん、と。
さっきのシャトルも大きいと思ったけど、まあ飛行機レベル。
こっちは巨大さが違います。
といってもまあ、そのほとんどは地球の重力から脱出するための燃料なわけですが。
発射2分で最初の第一段は切り離されます。
そして月への軌道に乗せるための第二段ロケット。
宇宙飛行士が乗っているのは、ほんの先端の部分です。
こんだけでかいのに三人しか乗れない。なんて、コスパの悪い乗り物。
しかも一回こっきりの使い捨てで勿体ない。
ってことで使い捨てではないシャトル計画が始まったようですが、「勿体ない」がいつもよいことではないようで。結局シャトル計画はアポロ計画よりもお金がかかった上に、何度も事故をおこしてその安全性も問題視されるようになってしまいました。
こちらは回収された大気圏突入モジュールです。
突入時の発熱による焦げ跡がさらに生生しいですね。
そして持ち帰られた月の石。
大坂万博ではとても長い行列ができたアメリカ館には入れなかったので、私は初見です。
拍子抜けするほどただの石っころです。これを拾うためにかかった天文学的な予算から考えると。
これは当時の宇宙服。なんとなくレトロフューチャーなSFな感じです。
映画にもなったアポロ13の展示説明もありました。A Successful Failure 成功に満ちた失敗とでも訳せばいいのかしら。
結局月着陸はかなわなかったものの、最大限の努力によって三人の宇宙飛行士を帰還させた伝説的なミッションです。
宇宙服を着たスヌーピーの像。40年も前からスヌーピーは有人宇宙飛行のシンボルなのです。
有人宇宙飛行ミッションの成功のために大きく貢献した人にはシルバー・スヌーピー賞という賞が与えられるとか。今風に言えば「ゆるキャラ」だったようです。
現在NASAはかなり予算的に厳しい状況にあり、宇宙開発の多くは民間に委ねられることになりそうです。NASAが今後も存続し、宇宙開発を続けるためには、個々人のサポートが必要で、NASAとしても宇宙センター施設などの見学を通して、アピールしていきたいといった感じです。
まあ、シャトル計画も終わったことだし、できればまた月有人探査の夢よ、もう一度。そしてさらにハードルが高い火星探査へと。Where no one has gone beforeへと。計画が継続されることを祈ります。
[10回]
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