乗換のために降り立ったシャルルドゴール空港。
待ち時間は4時間とたっぷりとあります。残念ながらラウンジはどこにあるのかわからないし。遠そう。
結構重い機内持ち込み用の荷物を持ったまま、無駄に歩くのは体力を削るだけ。(パソコンなど預けられない荷物が結構あるからね。)
およそ、そういった「楽」に流れることに関しては、誰よりも目ざとい私め。
「4時間あるんだったら、ビールかっくらって、のんびりするのがよくね?」(ああ、もう酒飲みが考えることはこれだから。)って、顔を向けたのは空港内のパブ。フランスでイギリス風のパブってのも、なんだかなーと思わないわけではありませんが、他にめぼしいお店はなくて。(ユーロ圏内線だから、はっきりいって飲食店はここ一店のみ。)灯火に誘われる蛾の如く我々はBILL BENTLEY PUBに入りました。
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空港内のパブとはいえ、インテリアはかなり本格的。
シックでいながらどこかスノッブ。イギリスでは一軒しか行かなかったパブですが、思いがけずフランスで味わうことになりました。
ただ問題は大きな窓から遠慮無く差し込む夕方の日光(ひかり)
パブ…らしくないよね。
いや、そういうことだけでなくて、かなり暑い(笑)。こっちが問題。
ま、ビールが美味しいかもしれませんが。
ビールの注文をカウンターですればいいのか、と思っていたら。オーダーとりにおじさんが来るし。なんだかわからないシステムにまごつきました。
で、アイリッシュエールを指さすと…。「おじょーちゃん、コレ黒ビールよ。これでマジに飲む気?」って確認されました。(ホントはおじょーちゃんとは言われなかったけど。でもそういう感じ。)
大人の酒だよって雰囲気で。
「あたいをなめんじゃないよ。さっさと持ってキナ!オヤジ」っては言わなかったけど、Yesを二回(重要なことなので、二回言ってみました。)
せっかくのイングリッシュパブだもの。黒ビールが基本でしょう。
やってきました。黒ビール。
思った以上にコクがある。苦みではなく、全面コクって感じの、すんげえ旨いビールです。
長時間のフライトに疲れ切った身体にしみます。
カチコチになってしまった肩がほぐれて、血がめぐって行く感じ。旨いなー。このビール。
二人ともすっかりご機嫌になってしまいました。
ビールだけで飲める私らではないので、アテにサーモンサンドイッチをひとつとりました。(西洋人はお酒だけで平気なんですよねー。)
うん。サーモンははずれなしの法則通り、このスモークサーモンも脂がのって美味し。
サンドイッチのパンは配偶者にまかせて、サーモンをゆっくりと楽しみました。
さすがフランス、メニューにカフェクレームがあったのでこれも頼んでみました。
イングリッシュパブなのに、カフェクレーム。花の都巴里のよすがです。
このカフェクレームがねー。やっぱすんごい旨いの。
パリで飲んだ味そのままなの。
もちろん、カフェ文化発祥の地ウィーンのコーヒーも滅茶苦茶美味しいんだけど。パリのカフェクレームは、それとはまた違う味わいです。
ってことで、元気が出た我々はパリからまたウィーンまで飛ぶのです。
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