ちょっと風邪をこじらせてしまい、ぐずぐずしています。昨日は病院のはしごなんぞをして、一日中、大病院で待ちぼうけをくわされてました。
だっから大きな病院で検査受けたくないんだけどなー。ぶつぶつ。
相変わらずのウィーン旅行記の続きです。(そろそろ福岡の食べ物情報なんぞという看板を降ろさなくちゃならないかなあ。)
ーーーーーーーーーーーーー
シェーンブルン宮殿を後にして、配偶者は会議場へと戻り、私はひとりに。さて、どうしましょう。
前回も行ったけれど、美術好きとしてはやはり
美術史美術館(Kunsthistorisches Museum, Wien)ははずせないってことで。
シェーンブルン見た後に美術史美術館という、ツアーもびっくりの強行軍。気力だけでがんばるっきゃないね。
(いま、身体壊してぐずぐずと旅行記書いていると、ほんっとこの時は元気だったなぁ、と自分のことながらうらやましい。)
[0回]
まずは、マリア・テレジア閣下にも拝謁して。
ウィーンが現在も変わらず芸術の都であるのも、すべて日の沈まぬ帝国ハプスブルグの都であったため。
で、木製のおもったーい美術史美術館の扉を開きます。
企画展は、Karl der Kühneと書いてあります。うーん、なんのことかなと英語の説明を読んで笑いました。
Charles the Bold(はげのチャールズ)と書いてあります。シャルル公に大変申し訳ないことをしてしまいました。読み間違えていた。
はげじゃありません。ちゃんと豪胆公でした。(チコリさん、ご指摘ありがとうございます。)
シャルル豪胆公と呼ばれる、ブルゴーニュ公国の最後の公です。神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世の舅にあたります。
肖像画ではちゃんとふさふさなのですが…。21世紀になってまで「はげのシャルル」なんぞと題目たてられるのは、ちょいと気の毒か。ちゃんとふさふさです。はい。
ということで、マクシミリアン関連の美術品やら肖像画やらが結構あって、満足。(詳細までちゃんと英語の説明を読み倒す気力はありませんでした。)
企画展を見た後は、中央の階段を登って、通常の展示室へ急ぎます。
もちろん、収蔵品も素晴らしいのですが、この美術史美術館の建物自体が1つの芸術品。劇場のようなデコラティブな建物です。
ヒトラーがウィーンを占領した際に、この建物を非常に気に入ったとか。しかし、収蔵品は退廃芸術として一顧だにしなかったというエピソードがあります。
階段の天井画は、マカルトの作らしいです。
左側の壁画はクリムトらしい。
ゴールドを多用したぎんぎらぎん。それでも下品にはなってないのがさすがというべきなのかもしれません。
細かく入っている彫刻も精密です。
廊下も雰囲気もいいです。すでに斜めになった日差しが差し込んでいます。
展示が入っている部屋は、一転、落ち着いた雰囲気で、コレクションが非常に見やすくなっています。メインの場所にも椅子があって、ゆっくりと見ることができます。
コレクションの紹介していたら、旅行記がちーっっとも進まないので、前回の旅行の時の
ログまあ、好きな絵自体はあまり変わっていないので。
ま、私としてはデューラー作のマクシミリアン1世の肖像画に会えることが一番嬉しいかも。権力の座に
ギリシャ・ローマの彫刻もいいのが置いてありました。てゆーか飾り方がとてもアーティスティック。
三面の人面を持つ獣身の像が、好みです。完全な形でないのがまたいい。
おまけに見ている人も極端に少ないので。この界隈はシーンと静かで。白い大理石の像だけが息づいています。
廊下に置かれたこの古拙な像も私の好みです。
PR