お次は、絵金蔵の真ん前にある弁天座。絵金の芝居絵よろしく歌舞伎の芝居小屋。といってもこちらの
オフィシャルサイトを見ると、歌舞伎だけでなくて、いろんな催し物に解放されているようです。
地方に根付いた交流拠点となっているようで、大変にうらやましい。というか、こういう歌舞伎一度拝見してみたいです。
見学可能と書いてあったので、入口からふらふらと中に入ってみました。丁度、イベントの用意をされている方がいらっしゃったので、見学の許可をいただき、会場の中を案内していただきました。
[3回]
白木の艶も美しい、弁天座です。
すっかり江戸時代にタイムスリップしたかのような、ザ芝居小屋。ああ、絵金の世界がここに繰り広げられるのね。
「花道」も、「奈落」も、「廻り舞台」も、「迫り上げ」もきちっと整えられた本格的な歌舞伎舞台。うーん、なんだかすごいなあ。
町の規模から考えて、これだけのものができあがるにはよほどの地元の人の熱意がないと無理ですね。
後ろを振り向くと、二階席もあります。そしてしっかり絵金の絵の複製が飾られていて、雰囲気を醸し出しています。
けれんと見栄と舞台装置。かっこいいなぁ。
絵金の絵と現代的な音響装置。まことに面白い世界。
さて、弁天座の横にはレトロなお風呂屋さんがあります。
いまはもう往時をしのぶのみですが…。
そこの番台に座っていたおばあちゃんがこの弁天座の発起人だとか。さすが、土佐名物の男勝りの女性。龍馬の乙女姉さんみたい。先見の名があって、大胆。男性よりも肝が据わっている…という雰囲気。
いつまでも弁天座を見守れるようにと、蝋人形がおいてありました。
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