四国での最終日。飛行機の時間まで少し余裕があったので
坂の上の雲ミュージアムに行きました。
司馬遼太郎の小説、「坂の上の雲」に題材をとったミュージアムです。
「坂の上の雲」の主人公たちは、ここ愛媛松山の出身です。
松山市内の繁華街の中にあるのですが、一歩敷地に入るとそんなことを忘れるような緑に囲まれた場所です。この緑地はお城のものなのかな。
[4回]
入り口の側に、明治な風の交番があります。中にはサーベルを持ったおまわりさんコスプレの人が常駐しています
彼の写真を撮るには寄付が必要です。
まあ、ブログに載せたいし。東北への寄付ということですから撮影をお願いしました。
早速、ミュージアムに入りましょう。
入口には 「坂の上の雲」の始まりの一文がパネルになっています。
ドラマでも印象的なナレーションとなっていたあの一節。
「まことに小さな国が開化期をむかえようとしている。」
明治という新生の時代、、露戦争という時代な大きなターニングポイントを主題とした壮大な小説のプロローグです。
近代的な建物の中。展示はよく区分けされていてわかりやすく工夫されています。
「坂の上の雲」の読者であっても、読者でなくても楽しめる工夫はしてあると思います。まあ、基本的には読者を想定していると思います。
ここの展示でもっとも心に残ったのは、日露戦争の勝利によって、東方の島国は救われたものの、その勝利をきちんと分析することがなく、勝利そのものに酔ったがために、後の太平洋戦争という過誤と悲劇とに突入してしまったことを、司馬遼太郎が指摘する文章でした。
建築として見てもこのミュージアムはとても奇抜な構造をしています。特にこの吹き抜けにある空中階段が面白い。
解説によれば、建築するのが非常に難しい構造だということ。
でもちょっとだけ、地震の時にはどうなるんだろうと不安に思ってしまいました。
空中階段を反対から見た光景です。
さていつものお約束、カフェでの休憩です。
一面ガラス張りの景色の良い場所です。リラックスできるいいところです。
コーヒーや紅茶だけでもいただけますか飲み物とお菓子のセットがお得です。
せっかくの愛媛ですからタルトを選びました。愛媛銘菓タルトは、ロールケーキにクリームの代わりにゆず
入りのあんこが入ったお菓子です。洋菓子のタルトとは違います。
タルトとお茶をいただきながらぼんやりと外の風景を見ていました。さっき写真を撮った交番もここからよく見えます。
中でも目立つのが明治のものらしき美しい洋館。萬翠荘といいます。
さてこれにて、高知、愛媛とくるりとまわった旅の記録を終わります。結構急いで廻った旅だったので、またゆっくりと高知に行きたいと思います。
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