配偶者がフランスからのお客様とのヨコメシランチにどっかいいところない?と聞かれて、博物館でのランチなんていかがでしょ、と。ついでに、常設展で福岡市の歴史なんかもさらっと見てもらえるし。
ちょうど、企画展「能のかたち」展もやっているから私もいっしょに行くことにしました。
10月の終わりから11月は、福岡の一番いい季節。薄曇りの多いこの街も天気のいい日が多いしね。
九州場所に備えて、鬢付け油の匂いをさせて相撲取りさん(まだ若くて番付が下のほうのひとたちかな。)が街を闊歩しています。空港でいきなりスモウレスラーに出会ったフランス人さんは目を丸くしてました。
なんか間違った日本を強調しちゃったかしら。(^^;;;
日替わりのお弁当で食事をすませ、常設展をまわって、その場でお別れ。
私は企画展を見にいってきました。
「能のかたち」、技術の極みの面(おもて)や美しい能衣装が展示されています。
[5回]
二種類あるポスターのこっちは白いほうですね。黒と白があるなんてiPhoneみたい。
こちらは入口。写真が撮れるのはいつものごとくここまで。
きらびやかな能の衣装はもちろん雅で美しいですが、今回の展覧会の肝は能面の数々ですね。
計算されたライティングで展示された能面は本当に怖い。
般若や鬼の面などは最初から怖いものとしてあるのでそうでもないのですが、砧」に使われる女面なんて、内に秘めた環状を想像させて、ぞくぞくとします。まあ、「砧」という物語が、夫に忘れられた悲しい女の能だからなあ。
それにしても、絶妙といったリアリズム。職人の技巧の極みですね。
この日はラッキーなことに能のパフォーマンスが行われていました。博物館の館内に響く笛や太鼓の音。能や狂言の衣装を身に纏ったひとたち。ああ、ここでもフランス人さんに誤解を植え付けたかw
きっとサムライとかニンジャとかが闊歩していると思われたかも。
女物の衣装を身につけている人は、素人の男性の志願者です。
衣装を目の前でつけて、頭には布飾り、面(おもて)をつけて出来上がり。
衣装をつけると幽玄の別世界の女性に見えるから不思議ですよね。
楽しい狂言も行われて、いやあ、面白かったです。
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